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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『ヒトラー・マネー』(ローレンス・マルキン/講談社、2007)
☆☆☆★★ 戦時下のイギリス経済を攪乱し、同時に自らの資金源としても活用するため、SSは秘密裏に英ポンド紙幣の偽造に着手する。そのための格好の労働力としてかき集められたのが、手に職を持ち、いざとなれば処刑してしまえる強制収容所のユダヤ人技術者たち。 組織を任されたSSの技師クルーガーは、偽造紙幣の質を高めるためには技術者たちのモチベーションが重要であることを理解し、特別待遇を与えて計画を実行。困難の末に偽造紙幣は完成し、被占領国で流通を始める。一方のイングランド銀行、偽造紙幣の出現は察知するもポンドの信用失墜を恐れるあまり大規模な摘発作戦には乗り出せない。そしていよいよ戦局も悪化の一途を辿っていった。クルーガーやユダヤ人技術者たちの運命はいかに。 来年の1月19日から「ヒトラーの贋札」として映画が公開されるとあります。その原作という位置づけなのでしょうか、「スパイ小説より面白い!」という宣伝文句にも惹かれて読んでみました。 クルーガーたちが精魂込めて取り組んだ作戦が、果たしてどの程度のダメージをイギリス経済とポンドの信用に与えたのか、実際のところはイギリスのメンツの問題もあって、本書でも白日の下にさらけ出すところまでいかなかったのがじれったいところです。それよりも、うまく技術者たちのやる気を引き出してチームをまとめたクルーガーという人物の特異さや、巧みにサボタージュして何とか生き延びようとする技術者たちの心理等、強制収容所という死と隣り合わせの極限の環境に置かれたドラマとして、うまく描かれていると思いました。
by sergeant_cooper
| 2008-05-29 06:05
| 書籍・映画
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