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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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昨年の読書歴の反省から、今年に入って古典・純文学物も少しずつ読み始めました。ストーリー展開やオチだけで判断すればいいミステリ等に比べて読む姿勢にとまどいも感じましたが、やはりいいもんだな、という感じがつかめてきました。今回はヘミングウェイ特集です。
『日はまた昇る』(ヘミングウェイ/新潮文庫、1926) ☆☆☆★★ "The Sun Also Rises"という原題は、イギリス版では"Fiesta"(祝祭)と訳されているそうですが、日本語で意訳すると「享楽的な日々」とでも言えそうな内容でした。 第一次世界大戦という大事件が終わり、気がついてみれば世界一裕福な生活ができるようになったアメリカ人たちが、ロマンス、闘牛、釣り、祝祭そして汲めども尽きることのないアルコールと美食の日々にのめり込み、刹那的な陶酔を求め続ける様子が描かれています。読んだことはありませんが、かつての『なんとなく、クリスタル』(田中康夫/河出書房新社、1981)に通ずるような、当時の世相を描いた代表的な作品ともでも言えるのでしょうか。 *** 『武器よさらば』(ヘミングウェイ/新潮文庫、1929) ☆☆☆☆★ 第一次世界大戦に参戦したイタリア軍に身を投じるものの、負傷して後送されたアメリカ青年フレドリックと、イギリス人看護師キャサリンの出会い。戦争という、明日をも知れぬ身同士の二人に激しく燃え上がるロマンスと、あまりにもはかなく短い二人だけの日々。 膠着した戦線を描いた戦争小説としても非常にリアリティがありますが、それにしても舌を巻くのはハリウッドの脚本ばりの恋の語らい。これらが情熱的なだけに、最後の悲劇的な結末には、あまりにも深く虚無的な読後感が残りました。 *** 『誰がために鐘は鳴る 上・下』(ヘミングウェイ/新潮文庫、1940) ☆☆☆☆☆ 1936年に始まったスペイン内戦。モンタナ州の教職を辞し、義勇兵として単身共和国政府軍に参加したロバート・ジョーダンは鉄橋爆破の密命を受けてゲリラと合流、そこで両親をファシストに殺されたマリアと出会うー。 作戦実行までのわずか三日間の間に燃え上がった二人の熱い想いを描いた点では『武器よさらば』と同様ですが、作戦で重傷を負い、自決の重圧にさらされながらも、最後には一人決然と銃をとって戦線にとどまるジョーダンの後ろ姿が印象的でした。「ゆえに問うなかれ、誰がために鐘は鳴るやと。そは汝がために鳴るなれば」という詩から取られたというタイトルが、まさに作者、そして主人公の「確信」を見事に表していると思いました。
by sergeant_cooper
| 2007-01-26 00:58
| 書籍・映画
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