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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『ノモンハンの戦い』(シーシキン他、田中克彦編訳/岩波現代文庫、2006)
(評価対象外) 1939年のノモンハン事件についての旧ソ連側による記録で、内外で名前だけは知られていたという謎の文書「シーシキン文書」についての初の邦訳だそうです。 こんな埃をかぶったような物をなぜ読んだかと言いますと、編訳者の田中克彦という方、私の母校の一橋大学の先生(現・名誉教授)で、私自身も学生時代に講義を受けたことのある先生だったということもありますが、ご専門は軍事とは何の関係もない社会言語学で専攻はモンゴル語、モンゴル繋がりこそあるものの、ノモンハン事件とどういう因縁をお持ちなのか全くわからなかったからであります。 で、この本の前書きに先生がどう絡んでくるのかが釈明してあるのですが、それによるとノモンハン事件50周年の1989年、当時のモンゴルおよび(民主化の進んだ)旧ソ連でこの事件のシンポジウムが催された際、在日ソ連大使館の駐在武官がわざわざ先生を招待され、そのシンポジウムの席上で、この「文書」のコピーを手渡されたのだそうです。非常に史料的な価値があった訳なのですが、先生の言によれば「私の書架に十数年も眠らせていたのは、無意味に長く続きすぎた私の学校勤務のせい」とのことであります。まったくもう、現役時代も飄々とされていましたが、開いた口が塞がらないとはこのことです。 さてこの本ですが、この文書自体「本書は赤軍の将校たちに読まれることを念頭に置いている」と前置きしてあるくらいの専門的かつプロパガンダ色の濃いもので、エンターテインメントとは全く無縁、恐竜の化石のような本でありました。ノモンハン事件のことを知りたいのなら、日本の作家が沢山書いている戦記小説を読んだ方がよほど理解が進むでしょう。ただただ、「十数年」も忘れずにいて編訳された先生の律儀さに頭が下がりました。
by sergeant_cooper
| 2006-05-17 20:04
| 書籍・映画
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