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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『いまこそ「社会主義」』(池上彰、的場昭弘/朝日新書、2020)
☆☆★★★ いま「社会主義」がなぜ注目されるか。行き詰まった資本主義はどこへ向かうのか。ジャーナリストとマルクス研究の第一人者による激論! コロナ禍で、セーフティネットの大事さを誰もが知った。格差の極大化と、中間層の貧困への転落は世界的に進み、米国のサンダース現象が示すように「社会主義」に熱狂する若者も多い。 経済成長オンリーから、幸福を感じながら暮らせる社会へ、世界の潮目が変わろうとしている。「社会主義」を考えることは、私たちの明日を考えることなのだ。 格差、貧困、マイナス成長、資本主義の限界を突破せよ。新体制のアメリカ、曲がり角の中国、そして、日本の今後は?コロナ禍で待ったなしの「新しい社会」を考える。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 池上さんの本はあまりに出回ってい過ぎるのと、平易な?解説本が中心なのであまり読んできませんでした。また、的場氏の本も、マルクス主義の本が何冊も出ていますが、以前読んだ本があまりピンとこず、ご無沙汰しておりました。 池上さんが1950年生まれ、的場さんが1952年生まれ(現在は、神奈川大学副学長)と、お二人とも結構お年を召されているのですね。 さて、「激論」とはありますが、時節柄オンラインでの対談(本)だったようです。 古典的資本主義(その次のグローバリズムを含む)の行き詰まり、つまり、(避けられない)利潤率の低下と、搾取すべき対象の喪失。一方、19世紀以来唱えられてきた社会主義も、旧ソ連等での例に明らかなように、「解決できない難題」を抱えたままだった。 この状態で、コロナ禍は、富める者にも貧しい者にも、平等に襲ってくる。EU等、いったんは統合に向かった国々も、国境を閉ざして「自国ファースト」になってしまい、国家権力の肥大化を招いている(が、それなくして、コロナを抑え込めないのも事実)。このアンビバレントな状況を、どう読み解いて、未来を展望するのか。 敢えて私が結論めいてまとめると、意外にも宇沢弘文先生の「社会的共通資本」を参照されているように、新自由主義は、もう、限界。しかも今は新たに、環境問題という物理的制約も加わる。さらに、このコロナ禍で顕在化した面もあるが「過剰生産」ではなく「過小消費」が問題になってしまい、有効需要を創出しようもない。となると、資本主義は、原理的に行き詰まる。 そうなると、もう一度、地域や住民、市民といったレベルからの生活感があふれる社会をどう作るか。それがおそらく、いやきっと、「社会主義」的な社会となるのではないか、とのことでしょうか。 新書で、おまけに対談でとなり、議論が突っ込み不足な面もありますが、こうまでお二人に指摘されると、あらためて思った次第です。
by sergeant_cooper
| 2021-04-27 07:52
| 書籍・映画
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