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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』(藤井保文、尾原和啓/日経BP社、2019)
☆☆☆☆★ OMO(Online Merges with Offline)、属性志向から状況志向へ、エクスペリエンス✕行動データ、決済プラットフォーマー、グロースチーム。すべてオンラインになった世界のビジネスの在り方。発売たちまち重版。 「デジタル化の真の意味とは何か?リアル世界がデジタル世界に包含されることで、世界で何が起こっているのか? デジタルで企業が常に顧客とつながり現実世界の行動をリアルタイムでデータ化できるという明日の世界の常識を鮮やかに描き出した一冊。 日本が進めるべきデジタル化の「道しるべ」を知りたい方に読んでいただきたい。(経済産業大臣 世耕弘成氏推薦!)」(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者、藤井さんというのは1984年生まれ。東大大学院学際情報学府情報学環修士課程修了。11年にビービットにコンサルタントとして入社し、金融、教育、EC等様々な企業のデジタルUX改善を支援。現在は、同社東アジア営業責任者。 尾原さん、1970年生まれ。京大大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー、サイバード、オプト、楽天(執行役員)等での事業企画、投資、新規事業に従事。経産省対外通商政策委員、産総研人工知能センターアドバイザー等も歴任という人です。 藤井さんが、主に中国で急進展しているデジタル社会をウォッチしており、日本企業をよく視察にも招いている立場とのことで、中国の状況が詳細にレポートされています。 当初読み始めた時は、懐疑的でした。重商主義でため込んだカネと膨大な人口にモノを言わせて、プラス共産党の指導下でデジタル化している中国の状況なんて、参考にならないのでは?、仮に中国でデジタル社会が進展しても、監視社会になるだけでは?と。が、よくよく個別具体な例を読ませてもらうと、納得のいく事例が多いことに気が付きました。 例えばキャッシュレス決済なんて、私にはいまだに必要性も切迫感も感じません。時々使うクレジットカードとSuicaがあれば十分。 しかし、中国ほどあまねく普及すると、例えば、店頭での支払いはスマホで(一瞬で)済ませ、その代わりに、企業側が蓄積している膨大なデータを活用し、店員が、お客さんに、適時に、適切に話しかける等する時間が生まれる訳で、これが要するに、「UX体験」となる訳だ。 また、生命保険を売った切り、顧客との接点がない保険会社。新たに接点となるスマホアプリを開発し、ユーザーの近くにある、評判の良い病院をリコメンドしたり、その中でも評判の良いお医者さんを紹介したり、予約まで完結させたりする。こうなると、保険会社は、加入者と「多頻度」な接点を持つことが可能になり、より顧客に寄り添った提案が可能になる。 さらに、タクシー予約でも信用スコアでも、とにかく利用者からのフィードバックがある、蓄積されるとなると、蓄積される側としても、何とか自分のスコアを上げよう(=単に評判が上がるというだけでなく、他のサービスでの特典があったりもする)とする動機が働き、あの「性悪説」「損得勘定」で動いていた中国社会が、「アフターデジタル」によって、性質からして生まれ変わろうとしている。 こうまで紹介されると、さすがに、その「威力」を実感せずにはいられませんでした。 もちろん、この手の「アフターデジタル」が直接作用するのは、ある意味、プラットフォーマーが主となり、メーカーが多い日本企業にはそのまま適用はしにくい面もあるかも知れません。が、これも、中国企業(プラットフォーマー)の幹部に言わせると、日本の文化、サブカルチャー、ソフトパワーを生み出す力には、依然、関心が高く、その意味からすると、日本にも日本なりの「アフターデジタル」な社会の在り様がある(ような)気がする。 読者である50過ぎのオヤジであるワタシには、これらの担い手となるには少々荷が勝ちすぎるところがありますが、生まれた時からインターネットがあり、オンラインが当たり前の世代が社会の主役、指導者層になってくると、日本も随分、変わりそうな気もする。 ただ、こういった、ただテクノロジー主導で社会が変わっていくというよりも、「誰が」「どのように」「どうやって」「何の目的のために」「どのような」社会を作るのか、作りたいのかという議論も、併せて必要だとは思います。
by sergeant_cooper
| 2020-01-18 09:29
| 書籍・映画
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