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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『ヒトラーの正体』(舛添要一/小学館新書、2019)
☆☆☆★★ ヒトラーはいまも生きている! アドルフ・ヒトラー。20世紀最恐と言っていい暴君ですが、一方で彼が当時最も民主的な国家といわれた「ワイマール共和国」から生まれた事実を忘れてはいけません。なぜ人びとは、この男を支持したのか。悲劇は、止めることができなかったのか。 戦争中、ナチスに処刑されたユダヤ人はおよそ600万人と推計されています。現代に生きる我々は、ホロコーストを知っており、どんなことがあってもこの男を許してはならない。ただ、歴史には必ず教訓がある。その汚点から眼を背けているばかりでは、現代のポピュリズムや排外主義を正しく恐れることができません。 ヒトラーについて書かれた本は無数にあります。今も世界中で専門的な研究が進められている。しかし、難しい専門書を読みこなすのには手間も時間もかかります。ヒトラーについて手軽に読める入門書のような本があれば便利だ。そんな考えのもと、筆者が構想したのが本書です。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、あの有名な舛添さん。1948年生まれ。東大法学部政治学科卒。パリ、ジュネーブ、ミュンヘンでヨーロッパ外交史を研究。東大教養学部政治学助教授を経て政界へ。2001年参議院議員に初当選(自民党)後、厚生労働大臣、都知事を歴任。 御年71歳になられて、「ヒトラーについて、コンパクトにまとまった、しかもバランスのとれた入門書を書こうと筆を執」ったが、「予想外に難し」かったとのことです。あるネットのラジオ番組で連続してヒトラーについて語ったところ、毎回多くの反響があり、入門書を書いてくれという要望も多かったそうですが、「入門書というのは、その道の大家でなければ書けない一大事業だと再認識」されたそう。 さて、第一次世界大戦後、混乱するワイマール共和国でヒトラーが運動を始め、憲法に則る(≒悪用する)形で政権を奪取し独裁体制を固め、民族自決の大ドイツ主義、平和を望んでいるとのポーズの下で宥和策に出た英仏を見透かして勢力圏を拡大、第二次世界大戦へと突き進んだ。その過程で、国内ではどういう政策を採用したか等、入門書にしてはかなり目配りの利いた内容で幅広く書かれています。 章の終わりに、トランプ大統領のアメリカ・ファースト、ポピュリズムの政策や、英国のEU離脱、欧州へ押し寄せる移民、難民の問題も取り上げて、この20世紀前半の狂気の時代は、決して今、無縁な話ではないのだと警告。本書の帯にも「正しく知ってから、恐れよう」とあるように、ご自身の政治家としての経験も踏まえながら、政治学者としてどうしてもまとめておかなればならない内容だったのでしょう。 ただ、本としてみた場合、上記にあるように、類書の類はそれこそ無限に出ているし、私もたくさん読みました。想定する読者層としては、高校生(の副読本)あたりでしょうか。
by sergeant_cooper
| 2020-01-12 08:41
| 書籍・映画
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