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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『西洋音楽論 クラシック音楽に狂気を聴け』(森本恭生/光文社新書、2011)
☆☆☆★★ 日本におけるクラシック音楽の占める位置は何処にあるのか。クラシック音楽の本質とは何か。 作曲家・指揮者としてヨーロッパで活躍してきた著者が考える、西洋音楽の本質。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 「西洋音楽の音質はアフタービート。こんなシンプルな事実を今まで誰も教えてくれなかったのは何故?音楽にとどまらない斬新で挑発的な文化論!」(生物学者 福岡伸一氏)(以上、本書の帯より) 著者は、1953年生まれ。作曲家、指揮者。有明教育芸術短期大学教授。東京藝術大学中退、桐朋音楽大学、南カリフォルニア大学大学院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。主としてウィーンで作曲・指揮活動をされているとのことです。 日本で勉強していても、どうも「西洋音楽」が理解できないと渡米、渡欧し、クラシック音楽を追究されたとか。なお本著は、2008年夏からほぼ毎週「ウィーン通信」と称して、知人数十人に送り続けた電子メールが母体になっているそう。 さて、私個人としては、帯にある福岡氏の疑問にどう回答してくれるのか、それに興味がありました。が、その点については、「気の利いた言語学の本には書いてある」との現地の音楽家との対話が紹介されるだけで、それなら私も既に認識している。 これに加えて著者が挙げているのは、私の言葉で言えば、欧米人の身体性、すなわち、(準備)→(演奏)と、いきなり音を出す前に必ず何らかの(準備)(≒休止)があるので、そこからきているのではないかということでした。スウィング感が染みついているからこそ、そうなる。 ではそれは何故かというと、非西欧世界と異なり、たわみのない厳密な音階で音楽を構築した西欧では、いきなり「音を出す」というのが、かえって不自然だったから。 少々、肩透かしを喰らったような説明に読めました(=もっと深いことが書いてあるのかも知れませんが)。 さらに、ただ、このビートの違いに加えて、いわゆる現代音楽が生まれた理由(=それまでのクラシック音楽では、既にもう「歌い」過ぎたことへの反動)や、異質な文化を取り込まなければ西欧のクラシック音楽はsurvivalできない理由等、話は多岐にわたります。電子メールの「通信」が母体、というせいもあるのでしょうか。 特に現代音楽の位置付けについては、本著でなるほどと感じた部分はありましたが、やや、著者の「思いいれ」が強過ぎる分、響いてこなかったものもあるのも事実。
by sergeant_cooper
| 2019-06-10 05:44
| 書籍・映画
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