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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『一神教と戦争』(橋爪大三郎、中田考/集英社新書、2018)
☆☆☆☆★ なぜキリスト教徒は戦争に強いのか?なぜキリスト教圏とそこから派生した世俗国家が覇権を制しているのか?そして、西欧とイスラームの衝突の思想的な原因はどこにあるのか? 本書は、この大きな「なぜ?」に答えを提示している。西欧思想に通じた社会学者とイスラーム学者による、互いの立場に妥協せずに展開されるスリリングな対話からは、紛争の時代を見通す智慧が見えてくる。一神教とその社会、そして戦争の関係を考察する文明論の決定版。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 橋爪先生と、中田先生の対談です。中田先生を一応紹介すると、1960年生まれ。イスラーム学者にしてムスリムでもある。同志社大学客員教授。以前、あの内田樹先生との共著を読んだことがあります。 本著は、その中田先生と、社会学者・宗教学者の橋爪先生とが、コトもあろうに「一神教と戦争」という凄いテーマでの対談です。上記にあるように、「互いの立場に妥協せずに」とあるのは、まったく本当で、相手方の見解に同意できないときは、ズバズバ言っている。もちろん、キリスト教文明、西欧文明の立場に立つ橋爪先生と、自身ムスリムでもある中田先生では、根本的なところで大きく「違う」と言うのは、想定できることではありますが。 議論の集約としては、こうまで違う両宗教、文明が、どう(敵対的にでも)共存していくか。そして、核拡散のおそれと覇権国家の衰退でますますナショナリズムの方向へ進む(=また、戦争の危険性が高まる)世界を、どうまとめていくか。 イスラームの側としては、後から出てきた宗教だけに、先行するユダヤ教、キリスト教を取り込む要素を持っているところ、残念ながらキリスト教の側には、それがない。キリスト教文明、西欧諸国の側から、もっとイスラームを理解して歩み寄る姿勢が必要ではないかとのこと。 また、あいにく日本には、ほとんどと言っていいほどイスラームへの理解が、ない。例えば、イスラーム圏ではトルコが、両文明の橋渡しを担える位置にいるのと同様、日本もそのような役割をもっと果たすべきではないか。 「これほど緊張感に満ちた、火花の出るような対談を読んだのは、実に久方ぶりの経験であった。しかも、対談のテーマは戦争である」と、あの白井聡先生が評を寄せいているようですが、本当に、お互いにリスペクトしつつも、遠慮せずに議論をぶつけ合う内容でありました。
by sergeant_cooper
| 2019-04-21 07:49
| 書籍・映画
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