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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『冷戦とクラシック 音楽家たちの知られざる闘い』(中川右介/NHK出版新書、2017)
☆☆☆☆☆ 指揮棒を手にした「戦士」たちの物語。かつて世界は二つに分断されていた。核戦争の危機も迫っていた。そのとき音楽家たちは─。 「クラシック後進国」のアメリカから世界を魅了したバーンスタイン、ソ連にあって当局にも屈しないムラヴィンスキー、そして「壁」のあるベルリンに君臨した帝王カラヤン…。冷戦とともに歩み、冷戦の終結とともにこの世を去った音楽家たちの姿から、戦後クラシック界の興亡を描き出す。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) いろいろと手広い著作活動をしている著者ですが、ことクラシック系の本は、読み応えがあるものが多い。本著にもまた、唸らされました。 東西冷戦の終結と前後して亡くなった、ムラヴィンスキー(88年)、カラヤン(89年)そしてバーンスタイン(90年)。基本的はこの三大指揮者の「半生を綴る」のがメインですが、同時に、亡命、追放を余儀なくされた著名な音楽家(ロストロポービッチや、クーベリック等)や、共産党体制下で苦悶した音楽家(ショスタコーヴィチ等)、たくさんの「大物」音楽家が、出てきます。 著者にこの手の時間軸的な物語を書かせると、ストーリーとして上手く繋いで書いてくれるので、展開が本当にドラマティック。他の類書で知っているエピソードもありますが、あらためて、納得させられました。 今でこそ、(北朝鮮のような国を除き)瞬時に情報が伝わりますが、かつての冷戦下では、そもそも入出国や出版物、レコード等の輸出入さえ、自由ではなかった。リヒテルがずっと(60年に初めて、アメリカ公演を実現するまで)「幻のピアニスト」と噂されていたのが良い例。 いろいろな音楽家たちの半生を綴る伝記としても秀逸だし、今となっては随分と遠い過去となった冷戦時代がどんな時代、雰囲気だったのかを表出する作品としても、素晴らしい。
by sergeant_cooper
| 2019-03-11 05:54
| 書籍・映画
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