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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『新自由主義の自滅』(菊池英博/文春新書、2015)
☆☆☆☆☆ アベノミクスでは日本経済は復活できない!? グローバル化が進む現代資本主義社会において、最も恐るべき存在である「新自由主義」の正体を、米国・韓国での失敗を検証しつつ、徹底的に批判する。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1936年生まれ。東大教養学部卒業後、現:三菱UFJ銀行入行。95年に文京学院大学教授、本著刊行時点では日本金融財政研究所所長。どうやら、2000年代に国会の委員会にも呼ばれるくらい、ご活躍だったらしい。自民党が野党時代には、著者が唱えた国土強靭化が、その後の自民党政権で政策化もされた。 さて、今から三年前とやや古い本ですが、非常に明快に、新自由主義、市場原理主義、グローバリゼーションを斬って捨てています。 また、安倍政権の経済政策に対してもしかり。金融緩和だけではデフレには効かない。需要が冷え切っているので、財政出動しかなく、また近年の他国の例を見ても、まず財政出動があり、それを金融政策でフォローするという政策が効果的だったのは実証されているとしている。さらになお悪いことに、安倍政権の政策は、アメリカの略奪的な資本主義に国家を明け渡すようなものだと手厳しい(=もっとも、私も同感ですが)。食料安全保障、TPP問題、どれをとっても、経済ナショナリズムを確立しないことには、国を守れない。 「おわりに」では、デフレ下では厭世的な論調が蔓延し、国民から活力を削ぐような悪影響も感じられるとして、何と、私も読んだ水野和夫氏の著書も挙げて批判されています。 著者としては、経済成長は終わった、資本主義にも未来はない、定常的な社会で満足すべし、というのは誤りであり、逆に、これだけの対外純資産を持っている以上、財源に余裕がないなどということは絶対にない。むしろ、これから、政府主導で公共インフラの更新投資や制度づくり、プラスして「絶対平和主義」を宣言して他国との関係にも配慮すれば、道は開けると主張されています。 こう明快に断言されると、普通ならば「眉唾もの」かとも思いますが、れっきとしたエコノミストでいらして、政策提言もされ、信用のあるお方。そうなのか、と得心がいく部分も多いです。 経済書を読むといつもそうなのですが、統計データや経済政策をどう評価するか、論者によって真逆の見解が百出する。この際、エラい先生方集まっていただき、対談を企画してもらいたいと思います。そうなれば、どの先生のどの議論が、どう噛み合うのか合わないのか、私にもワカる。お願いしますよ、出版社さん/編集者さん、と言いたいです。
by sergeant_cooper
| 2018-10-03 05:42
| 書籍・映画
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