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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『都心集中の真実』(三浦展/ちくま新書、2018)
☆☆☆★★ 東京23区の人口が増え続けている。なかでも増加が著しいのは千代田、中央、港の都心3区。足立、葛飾、江戸川など下町の伸びは鈍く、23区内でも人口格差が生じている。 では実際のところ、どこで、誰が増えているのだろうか。外国人、女性、子ども、そして貧困層と富裕層が増えた地域を分析すると、「大久保一丁目では20歳の87%が外国人」「東雲一丁目だけで子どもが2,400人増加」といった衝撃の数字が見えてきた。町丁別人口分析から、都心集中の現実と問題に迫る。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者のことは、あの衝撃的な本『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書、2004)で知っておりました。 一橋大社会学部卒、パルコ入社後、マーケティング誌「アクロス」編集長を務め、三菱総合研究所を経てカルチャースタディーズ研究所を設立。消費、トシ、郊外を研究する、とのことです。 著者の本は他にも見かけますが、久しぶりに読んだ感じ。著者としては、企画段階では「都市エッセーになるはず」だったようですが、結果的に「町丁別人口」まで見るという「オタクな本」になってしまったとのことです。実際、紙数の半分くらいは図表が占めている。よくこれだけ分析してものだと感心します。 著者の見立てでは、要するに、最近は(かつてはブルーカラーの街だった)ウォーターフロントにタワーマンションが林立し、職住近接を好む(高学歴な)女性が住み始めた。これが都心3区の女性(≒未婚)人口を増やし、出生率の増加に繋がっている。 一方で、かつての郊外は無為無策のまま時が過ぎ、老いた団塊世代(と、低学歴か、就職氷河期か、何らかの理由で正社員になれなかった)女性が親元にいるばかり。結婚したとしても相手の男性が低収入だと子供も産めない。例えば多摩ニュータウン。この際、駅チカの商業施設は取り壊し、タワマンを何本か立てるくらいしないとダメだとしています。 結論的には「昔の都市の主役は働く男性であり、女性は郊外の主役であった。都市にとって女性は、男性を補助するか、接待するか、あるいは街で消費をする存在だった。ところが今や、都市の主役は男女ダブルキャストか、女性優位となってきており、対して郊外は女性が主役を降りて空位時代に入った」。「自治体やURや鉄道事業者」も本腰入れて取り組まないと、今度はあなた方の仕事自体がなくなるよ、とまで警告されています。 私は、三多摩にずっと住んで、都心に通勤する典型的な「前時代的」なサラリーマンで、今どきのウォーターフロントやタワマンには縁がないし、行ったことさえない。でも、こういう風に、僅か20年程度の時間軸で見ても、結構な変化が起きているのがよくわかりました。 が、これまた時間が経つと、世代がずれて、また別な「人口構成」になるのだろうな。一体この先、どんな東京になるのだろうか。
by sergeant_cooper
| 2018-09-09 07:17
| 書籍・映画
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