検索
プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
カテゴリ
タグ
NFL(540)
ライブ(220) 広島市(76) 試乗(75) 浜崎あゆみ(72) クラシック(69) 海外ドラマ(64) 中央線(62) けっとちゃっぷ(62) ジェフリー・ディーヴァー(53) ピアノ(50) ロシア(49) ラジオ(49) マイクル・コナリー(48) 内田樹(43) 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
『晩夏の墜落 上・下』(ノア・ホーリー/ハヤカワ文庫、2017)
☆☆☆★★ メディア界の要人がチャーターしたプライベートジェット機が大西洋上に墜落。この惨事に巻き込まれた画家のスコットは救出した男の子とともに夜の海を命がけで泳ぎきり、奇跡的な生還を果たす。世間から英雄視されるスコットだったが、落下原因の究明が難航するなかで次第に疑惑の目が向けられ始め…。 その飛行機にいったい何が起こったのか? 人気ドラマクリエイターによるアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 週刊文春ミステリーベスト10、2017年海外部門第6位。 上記のとおり、2017年の受賞作とのことで興味を持って読んでみました。 独裁的な手法でケーブルテレビ局を立ち上げて、扇動者的キャスターのカニンガムを起用したニュース番組で高視聴率を叩き出し続けている「メディア界の要人」ベイトマン。違法なマネーロンダリングに手を染め、巨額に利益を上げているウォール街の友人キプリング。彼らが休暇を過ごした東海岸の小島からニューヨークへ戻るためにチャーターしたプライベートジェット機が、離陸後僅か18分にして大西洋に墜落。 たまたまベイトマンの妻サラから誘いを受けて同乗していたしがない中年画家のスコットは、墜落の衝撃を生き延び、浮かんでいるベイトマンの幼い息子JJを抱えて18マイルを泳ぎ切り、九死に一生を得た。 が、歯に衣着せぬカニンガムは、この墜落はテロである、陰謀だと番組で叫び続け、方やキプリングの方は、マネーロンダリングの件で財務省の調査を受ける寸前だった事情も判明してくる。巨額の遺産を相続したJJと、管財人の叔母エレノアは、恩人であるスコットと温かな関係を築くが、カニンガムらによれば、スコットの「英雄行為」はどうも怪しい。巨額の遺産がどう絡むのか、喚きたてずにはいられない。 ただただ、ショックから人目を忍びたいだけのスコットだったが、ここにきて遂にカニンガムの番組でのインタビュー出演を決意。驚愕の真相を語る-。 というのが、私があらためてまとめたプロットであります。 作者がドラマクリエイターというだけあって、モジュラー小説の形式で、パズルが少しずつ埋まっていく。状況からして怪しいシチュエーションはさて措き、スコットが(本当は語りたくなかった)真相を暴露するまでに、真相が明らかになります。 (またネタバレで書きますが、) 真相は、二枚目なれど伯父の七光りでしか生きてこられなかった副操縦士のブッシュが、禁を破って関係を持っていたCAのエマとの復縁を迫り、機中で一悶着が起こりかけた。慌てた機長とボディガードが施錠されたドアに発砲して突入しようとしたところ、ブッシュが操縦を誤ってきりもみ状態に陥り、墜落-。 と、わかってみれば、なぁ~んだという真相でありました。これでアメリカの最優秀長編賞が受賞できたというのは、ちょっと驚きではありました。
by sergeant_cooper
| 2018-07-27 04:55
| 書籍・映画
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||