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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『会計学の誕生 複式簿記が変えた世界』(渡邉泉/岩波新書、2017)
☆☆★★★ 会計-。現代の必須スキルの一つと言われながらもついつい敬遠してしまう。そこで本書は中世イタリアの商人たちの帳簿、近世オランダや近代イギリスの簿記書を紹介しながら、財務諸表の誕生とその本質を探る。 複式簿記から、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書まで、800年にわたる会計の世界へようこそ。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1943年生まれ。大阪経済大学名誉教授(商学博士)。日本会計史学会会長、大阪経済大学学長も務めた重鎮の先生のようです。本著は、貸し借りに行った国分寺市光図書館で、ついでに借りた新刊本。 中世イタリアやスコットランド、オランダへ遡りながら、簿記がどう工夫されて複式簿記の形になり、さらには産業革命以降の株式会社の出現に伴う投資家からの出資に際し、会計情報の適切な開示という観点からも財務諸表が整えられてきた。そういう歴史は新書の範囲内でかなり詳述されています(が、同時にやや退屈なことも否めません)。 やはり最大のトピックスとしては、利益があっても現金がない(≒黒字倒産)という事態から、今日のキャッシュ・フロー計算書が編み出されたことでしょうか。 あとがきにて、著者が「どうしても納得のいかないいくつかの事象に出くわしました」とあり、それが本著執筆の動機のようですが、それは何かというと、現代会計が進もうとしている方向への直感的な違和感だそうです。 著者の言説に依れば、会計の本旨とは「伝達」にある。すなわち、何を誰に対して、ということになるのですが、そこにはバランス感覚が必要であろうとのこと。おそらく、米国主導で(どんどん)進む国際会計基準についての「違和感」なのかなと思います。 経理/会計は門外漢ですが、やれ時価評価だの、減損会計だの、確かに企業の現在価値を示す方法としては合理的なやり方がたくさん導入されたのかも知れません。が、(ここからは完全な私見ですが)どうも米国での粉飾に端を発しての「会計基準の見直し」が多過ぎるようにも感じます。 米国スタンダードが日本その他にグローバル・スタンダードとして導入されるのは、事情も異なるのに、如何なものか。著者が感じた「違和感」は、ひょっとしてこの辺りなのでしょうか。
by sergeant_cooper
| 2018-03-19 06:16
| 書籍・映画
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