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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『さらば、民主主義 憲法と日本社会を問いなおす』(佐伯啓思/朝日新書、2017)
☆☆☆★★ 信じられるものがない時代に、必読の一冊。 フェイクニュースやポピュリズムの嵐に驚いてはいけない。足の引っ張り合いでグダグダの国内政治を嘆いても始まらない。ウソとハッタリこそが、民主主義の本質なのだから。 民主主義は人間をつまらないものにし、我々は主権の重みに耐えかねて安全保障を他国に任せ、憲法の崇高なる理念に淫している。 漂流するこの国はどこへ向かうのか。日本人は何を捨て、何を守るべきか。稀代の思想家がこの「いやな感じ」の核心を衝く!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) あとがきによれば、 「民主主義や戦後憲法について、私はこれまでも批判的な文章を書いてきました。近いところでは、昨年(2016年)の秋に出版した『反・民主主義論』(新潮新書)があります。しかし、まとまって論じたものは、今回の朝日新書が初めてです」。 先生の本をずっと追いかけている読者としては、当初(2011年頃)読んだ本、近代市民社会が当然の「論理」「前提」とした概念が如何にフィクショナルかを露わにし、続いては、現代社会はもはやニヒリズムに直面するしかないと絶望しかけ、最近では、「保守」へと拠り所を移されているように感じます。 私の理解で言えば、西欧からの輸入思想が、土壌も伝統も違う我が国に、そう同じように根付かないのは当たり前で、それはそれとして認めるしかない。我が国の歴史の有り様を踏まえた理解を構築すべきなのだ、ということでしょうか。 本著では、こと民主主義に関して言えば、それ自体が何かしらの絶対善なのではなく、あくまで政治の意思決定のルールに過ぎない。そこでは、一番肝心の「価値」が、残念ながら問題にはならない。古代ギリシャでは、政治を超克する哲学が、政治と対峙することによって民主政の最低限の担保となった。が、既に哲学が失われ、また「公」の概念も西欧とは違う我が国では、さらにひどい状態となっている。しかしそれは、民主主義(=単なる「ルール」という性格)を考えればある意味当然のことでもある。 先生の議論も、以前と比べ、かなり尖鋭化した内容にまで及んできたような印象があります。ただ、言われてみれば当たり前のことでもあり、むしろそれを知らないかの如く振る舞う方が、よほど罪深いとも言える。難しい話に発展してきました。
by sergeant_cooper
| 2017-08-31 06:05
| 書籍・映画
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