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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『植物はなぜ薬を作るのか』(斉藤和季/文春新書、2017)
☆☆★★★ 「動かない」という選択をした植物のしたたかな戦略が「薬」をもたらした! モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬等、人間は古代から植物が作る化学成分を薬として使ってきました。また、ポリフェノール、カテキン、フラボノイド等の植物由来の成分が、いまや日常用語として使われています。 しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていませんでした。その根源的なメカニズムがわかってきたのは最近のことなのです。分子生物学やゲノム科学という先端的な科学の発展によって、植物の巧みな生存戦略に隠された、植物成分を作る意義と、その方法がわかってきました。 土に根を生やして移動しない、という生き方を選択をした植物は、人間も含め、共存する生命との協力関係や敵対関係のある環境のなかで、生き抜いていかねばなりません。たとえば、動物などの捕食者から身を守るため、苦味や渋み、あるいは神経を麻痺させる有毒な化学成分を作るように進化しました。こうして作り出された化学成分が人間の健康に役立つことがあるのです。 植物は、進化という厳粛な自然の審判に耐えながら、極めて巧みに設計され、洗練された方法で、多様な化学成分を作るという機能を発達させてきました。私たち人間は、それを薬として少しだけお借りして使わせてもらっているにすぎません。この本は、もの言わぬ植物からの伝言メッセージです。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1977年、東京大学薬学部製薬化学科卒業。現在は、千葉大学大学院薬学研究院教授という先生です。 上記のとおり、如何にも面白そうな内容(そう)な本でありまして、ポピュラー・サイエンス物には目がない私としては、当然借りてみました。 植物が進化の過程で、自らの栄養とするための「生合成」や、他のライバルや食害を防ぐための防御策の一つとして、そして究極的には種の保存のため、突然変異的に獲得した特性(≒言わば、毒であり、人間の使いようによっては薬)を生み出してきた。 同様に人間は、病原菌や病気の治療のため、植物が獲得したこのような化合物を、言わば借用させてもらい、薬として活用してきた。そういう意味で、人類の薬は、ほぼ100%、植物「様さま」なんだと思いました。 本として敢えて難を言えば、総花的かつ詳しく論じられているので、文系かつ単純な読者としては、ちょっと単調なきらいもありました。トピックを絞って解説してくれた方が楽しめたように思います。
by sergeant_cooper
| 2017-07-15 05:57
| 書籍・映画
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