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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『最終謀略 上・下』(トム・クランシー/新潮文庫、2005)
☆☆☆☆★ アメリカ到着目前の中国船が爆発した。積荷は中国人不法労働者。直後、南アの工場、台北のナイトクラブが続けて爆破された。オプ・センターのフッド長官は事件の関連性を調査していたが、いきなり大統領に呼ばれ、特使に任命される。これでは長官職を解任されたも同然。新長官には、米軍初の女性中将が就任するが、軍の圧力か? オプ・センターの運命は…。シリーズ完結! 「オプ・センター」シリーズ第十二弾にして、シリーズ完結作。遂にここまで読んでしまった。 前作では、予算委員会からの圧力に抗えず、ロジャーズ少将を解雇せざるを得なくなり、わだかまりを抱えた。が、この最終作では何と、当のフッド長官自身、新大統領(前予算委員会委員長)に突然呼び出され、当日から「大統領特使」に任命されてしまった。入れ替わるようにして、オプ・センターの新長官には、陸軍の女性中将のキャリー中将が乗り込む。何も知らされていない職員も、戸惑うばかり。 フッドは、体よく昇格させられて閑職に追いやられ、一方のセンターは軍の「直轄」になった格好ですが、さっそく、中国絡みの事件が相次ぐ。 ロケット打上げ等も請け負う民間企業を設立してトップに収まっていたロジャーズは、今回、中国の西昌基地から打ち上げられるロケットがプルトニウム原料を積んでいることから、波及を懸念。長官を離れたフッド、解雇されたロジャーズ、それにまだキャリー新長官に馴染めないハーバート情報官らは、非公式のチャネルを通じて取り組むことになります。 一連の事件は、要するに、保守派のイデオローグの国家安全部長と、資本主義派(と言うか、武力で台湾を併合して、一層の経済力を狙う)の軍将軍の対立が原因だったのですが、当該軍将軍は、ロジャーズのロケット爆破→台湾のせいにして武力侵攻→功績を上げて政権奪取、を企図していたわけです。 なかなかこの構図が読めなかったセンターですが、フッドやロジャーズが現地入りし、これまた限られたチャネルを最大限活用して、プルトニウム汚染という最悪の事態だけは回避することに成功する(=大統領も当然、喜ぶ)。 が、「非公式」のチャネルに頼ったことが原因で、キャリー長官は(軍からの「指示」で)ハーバートを解雇。これで、これまでセンターの中核を担ってきた幹部が、バラバラになってしまいました。 「発展的解消」どころか、「解消的解消」、完全な「完結作」であります。ストライカーが壊滅して、諜報工作に力点を置き始めてから、ロジャーズ少将の立ち位置は微妙になってはいましたが、それでもまだ、読み応えはあった。また当然のことながら、実力部隊のストライカーがあった頃は、ミリタリー・アクションとしての読み応えもあった。 クランシーがこういう形で幕引きとしたのが、どういう意図なのかよくわかりませんが、読者としては少々寂しい気もします。 クランシーには、他のまた違うシリーズもあるようなので、そちらも探索してみることにします。
by sergeant_cooper
| 2017-01-04 05:51
| 書籍・映画
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