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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『新・100年予測 ヨーロッパ炎上』(ジョージ・フリードマン/早川書房、2015)
☆☆☆☆☆ ドイツとロシアが急接近?フランスは衰退の道へ?ベルギーは消滅? 大ベストセラー『100年予測』『続・100年予測』で世界を驚かせたフリードマンが、次に注目するのはヨーロッパだ! 大陸の各地にくすぶる数々の火種を理解すれば、世界の未来が見通せる。誰が得するのか?誰が損するのか?世界の覇権図はどう塗り替えられるのか?クリミア危機を見事に予言した著者による最新の大胆予測。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 1949年、ハンガリー生まれ(のユダヤ人)。ニューヨーク市立大学卒業後、コーネル大学で政治学の博士号を取得。ルイジアナ州立大学地政学研究センター所長等を経て、1996年に世界的インテリジェンス企業ストラトフォーを創設、チェアマンを務める。同社は、政治、経済、安全保障にかかわる独自の情報を、アメリカほか各国の政府機関、世界中の一流企業に提供し、「影のCIA」の異名を持つ、という方。 実はこれも、『現代の地政学』(佐藤優/晶文社、2016)にて佐藤さんがお勧めしていた本でして、興味を持った次第です。もっとも、原題は”Flashpoints”で、邦題のように「100年」を予測しているわけでありませんし、巻末の解説でも、佐藤さんがそう断っています(インテリジェンス機関は、そんな長期の予測はしないと)。 地政学を論じた佐藤さんが勧めるだけあって、20世紀になってなぜ欧州で二度も大戦が起き、民族虐殺、捕虜虐待、ホロコーストまで含めると1億人?もの犠牲者が出ることになったのか。EUができて、欧州の火種は消えたと言えるのかと論じています。もちろん、消えてなどいないわけでして、EU内部では強大化しつつあるドイツの身の振り方が問題だし、ベルギーでは母語が障害となって分断の危機が迫っているし、大体、イスラム系移民の大量流入で不安定化しつつもある。さらには、地力を付けつつ虎視眈々と勢力圏の確保を企図しているロシアもある。 さらに、辺境地帯に目を向ければ、コーカサス地方、中東(≒トルコ)、バルカンでは、小規模な紛争はいまだに収まるどころか、いつ爆発してもおかしくない。それら辺境地域の紛争が、欧州へ飛び火するおそれは否定できない。 ご自身出自が、命からがら戦間期にハンガリーから一家総出で逃れてきたということもあり、目の付け所が鋭く、慧眼です。言われなくてもぼんやりとは認識している世界情勢ですが、あらためて詳しく解説されると、そういうパワーバランスか、そういう歴史か、そういう宗教問題か、といろいろ繋がってくることに気が付かされます。 地政学、と大上段に断らなくとも、この程度の知識は持っておかないといけない。そうでないと、表面的なニュース報道だけ見聞きして終わってしまう。まだまだ勉強することが多いと痛感しました。
by sergeant_cooper
| 2016-12-03 07:20
| 書籍・映画
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