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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『最後はなぜかうまくいくイタリア人』(宮嶋勲/日本経済新聞出版社、2015)
☆☆☆☆★ 嫌いなことはやらない。商談よりも食事が大事。空気は読んだことがない。それでも、結果が出るのはなぜなのか―。 怠惰で陽気で適当なのに、ファッションから車まで、独自のセンスと哲学で世界の一流品を生み出している国イタリア。彼らの秘密を、日常のさまざまなシーンの行動・価値観や「イタリア人あるある」から、軽妙にひもときます。 「仕事とプライベートは分けない」「悲惨な事態もしぶとく楽しむ」「美しいか醜いかでビジネスを判断する」等、私たちの仕事の向き合い方に刺激を与えてくれるトピックも満載。 さらに、マンマを中心とするイタリアの家族関係、恋人とのつきあい方、食卓での流儀、地域別の特徴等、イタリア文化の読み物としても、大いに楽しむことができる一冊です。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) タイトルからして面白そうな新刊本で、試しに借りてみました。著者は、1959年生まれ。東大経済学部卒後、83年から89年までローマの新聞社に勤務。現在は、イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行っているというジャーナリストの方で、年の3分の1はイタリアで過ごしている勘定になるとか。 正直、本著を読む前までは、イタリア人というと、そんなにプラスの評価はしてなかったです。スーパーカーやファッションの分野では芸術品並みの製品を生み出しこそすれ、政局は不安定な割に国民はどうもピシッとしていないし、何と言っても第二次世界大戦で日本と同じ枢軸国側にありながら、一番先に負けてしまった。 でも、そういうネガティブなイメージが、かなりひっくり返ってしまいました、このサクッと読める本著を読んで。 彼らは彼らなりの価値観や人生観で、「いま」の生活を楽しんでいる。さらに、著者が最初に学ばされたと断っていますが、こと仕事についても、 1)第一に、物事が予定どおりに進む等とははなから考えておらず、あくまで努力目標。不測の事態は想定の範囲内。 2)第二に、そういう不測の事態が常態化しているイタリアで、不測の事態に慌てる方が愚の骨頂で、むしろ、どっしり構えて不測の事態の解決策を見出すことに全力を尽くす方がよほど大切。 3)第三に、どんな不測の事態が起きても、諦めずに、最後にはなんとか帳尻を合わせる。不測の事態への対応能力は、「破格に高い」。 なるほど、そういう国民性なのですね。著者は、こういう国民性は、良い悪いの問題ではなく、そういうものだと(日本やその他欧米諸国との)違いを認識した上で付き合えばよいのだ、としています。 確かに、EUのお荷物みたいに言われながらも、端から見るとどうも能天気?に人生楽しそうだし、「マンマ」が家庭を取り仕切ることに対しても、男性陣はむしろ頼もしく思っているようだし、先に触れたように、良い物をずっと生み出してきていることは、厳然たる事実。イタリア人にはイタリア人のやり方があるのだ。 また、著者も最後に断っていますが、日本のように何事も几帳面で、お客様は神様で、そういう労働をしていて人生、楽しいですか?と問いかけている。何か、憑き物が落ちたような読後感を味わいました。
by sergeant_cooper
| 2016-04-14 08:36
| 書籍・映画
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