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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『安倍政権の裏の顔 「攻防集団的自衛権」ドキュメント』(朝日新聞政治部取材班/朝日新聞社、2015)
☆☆☆☆★ 首相周辺による言論弾圧騒動、味方のはずの憲法学者たちからもその「なし崩し」にNOを突きつけられ、国民からもついに総スカンを食らった安倍政権の「安保法制」ゴリ押し。 「売られてもいないケンカを進んで買いにいく」滅茶苦茶な法案を、安倍政権は自身の中でどのように正当化していったのか? 「集団的自衛権」を閣議決定するまでの官邸裏側の駆け引き、論理破綻を実証した朝日新聞の連載を大幅に加筆・修正・再構成! 安倍政権の傲慢、ずさんさが目に見えてわかる本!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 2014年前半、安倍政権が集団的自衛権/集団安全保障について「限定容認」の閣議決定をするに至る経緯に関する、詳細なドキュメントです。当時、朝日新聞に長期連載されていた特集を、「後世の歴史に残すために」単行本化したとのこと。 元々個人的には、「集団的自衛権は、国際法上(=国連憲章上)保有しているけれども、我が国は、憲法上の制約があるので行使できない」という考えに賛同していました。なので、国会に呼ばれた憲法学者が三人とも違憲の論陣を張った時も、(勇気があるなとは思いましたが)憲法学者としては当然の見解だと思いました。 そんな中、巷では「若者を戦場に送るな」という掛け声の下、反対運動や署名活動が行われながらも閣議決定されたのですが、やれ「新3要件」だのといった小理屈を持ち出して、都合のいい解釈改憲を行ったのだろうと思っていました。 もちろん、本著では、(朝日新聞のことですから、反対の立場からではありますが、)ドキュメントという手前、当事者、特に自公の関係に密着し、かつ、対立していた法制局と外務省をどうさばき、裏方が、微妙な問題をどうまとめ上げていったのか、実に克明に記されています。オンレコ取材を原則とし、名前と日時、時刻までリアル。 最終的には閣議決定に至り、護憲派(私も含めて)の意見は通らなかったわけですが、こうして、閣議決定の当事者の思惑を通して理解してみると、決して自衛権を闇雲に拡大解釈するといった無謀な策に打って出ていた訳ではなく、過去の判例(砂川事件)はもちろん、政府答弁との整合性にも配慮し、解釈改憲で今できる、ギリギリの線で落ち着かせた、というのがよくわかりました。 こうまで当事者が「汗をかいた」事情がわかると、私も、無下に「反対」とは言いにくくなる。当然、東アジア情勢は不透明なわけだし、アメリカや、その他の東南アジア諸国も、「積極的平和主義」の名の下に、日本がもっと役割を果たすことを期待するようになってきている。 確かに憲法は憲法ですが、それはいったん脇に置いておいて(=脇に置くべきものではないとは思いますが)、この閣議決定の線で進むしかないような気がしてきました。記者の方々は、「裏の顔」が暗躍して密室でまとめた大問題だと位置付けたいという趣旨かとは思いますが、あにはからんや、読んだ一読者(私)としては、逆に、正確な理解を持つことができてよかったと思っています。
by sergeant_cooper
| 2016-01-28 06:28
| 書籍・映画
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