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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。 「希望の轍」演奏 「上からマリコ」演奏 「Voyage」演奏 「スター・ウォーズ」演奏 ブログパーツ
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『国土が日本人の謎を解く』(大石久和/産経新聞出版、2015)
☆☆★★★ 自虐も「戦後洗脳」も吹き飛ぶ日本人論。 なぜ日本人はここまで世界の人々と違うのか。「戦後」よりはるかに長い時間が大量虐殺の歴史を持つ国々と、災害死の国・日本の違いを生んだ。国土学の第一人者が日本人の強みも弱みも解き明かす。戦後70年だからこそ問い直したい日本人とは何か。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1945年生まれ。建設省道路局長、国土交通省技監等を歴任して退官された方。これまでの仕事柄、つぶさに日本の国土の実情を見てきて、思ったことをまとめた本のようです。 自然災害が多かったり、地形のせいで集落が小規模で、仲間内の和が尊ばれたりという日本の国情が、欧米のそれとは如何に違うか。それが日本人をどう形作ってきたのか。新鮮な視点で、なかなか説得力はあります。 ただ、一つだけ各論で言うと、日本語は論理的な言葉ではなく、「個」が活躍しなくてはらない時代の言語としては弱い、という論法はやや粗雑。日本語という言語の問題ではなく、何をどう話すかという人の問題のはずなのに、と思います。 「おわりに」にて、著者はこう記しています。 「この日本人の強みである特性を、新自由主義経済の主流化が破壊した。こうして「個人評価」「短期評価」が「仲間内で成果を出していく」ことを否定し、中長期的な俯瞰的な思考を封じて近視眼的な考え方を強要してきた。 われわれが取り戻すべきは、他国民が決してまねできない「集団力の発揮」なのである。戦後教育などによって失われた「日本人」を取り戻さなければならない。そうして、日本人を原点とすることこそが、唯一の世界へ雄飛する道である」。 この本は、通して読むと、いわゆる「日本絶賛本」ではありません。むしろ、他国民との違いや、日本人の弱点をかなり指摘している。 しかしその肝心の克服法が、上記のような、どこかで見たような、昔流のやり方に戻れ、というのは単純過ぎないでしょうか。国土、国情の違いをベースにした発想こそ面白いものでしたが、議論と結論はどうも、通り一遍な気がしました。
by sergeant_cooper
| 2016-01-15 06:22
| 書籍・映画
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