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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」』(早坂隆/文春新書、2015)
☆☆☆☆★ 斬殺事件から80年、昭和陸軍「スーパーエリート」の人生。 戦後70年の夏がやってきます。なぜ日本は太平洋戦争に向かったのか。いや、そもそも日本軍はなぜ中国、満洲に権益を求めて暴走したのか。様々な観点から、昭和史の議論が熱くなる夏になりそうです。 本書の主人公、永田鉄山は「陸軍の至宝」「永田の後に永田なし」とまで言われた、日本陸軍史上最高の「エリート」とされた人物。50歳で陸軍省の要職中の要職、軍務局長に抜擢されますが、一年後、白昼の陸軍省内で陸軍中佐に斬殺され、日本中に衝撃を与えます。 なぜ、スーパーエリートは殺されたのか。そして、彼が生きていたら、日本の歴史はどう変わっていたのか。 かつて理想を掲げあった仲間と溝が深まってゆく目標の違い。相次ぐクーデター計画と怪文書が飛び交う陸軍内の「派閥抗争」。永田が闘い続けたものとは何であったのか。昭和史上もっとも衝撃的な事件の真相に迫る、ノンフィクション評伝の誕生です。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 『未完のファシズム』にて、陸軍内に「皇道派」と「統制派」の致命的な対立があったことを学びました。巡り合わせのいいことに、書店では、この永田鉄山の本が(さもよく売れているかのように)目立つ。早速読んでみました。 本としては、やや伝記風で、『未完のファシズム』のように、思想史に切り込むような内容ではありません。が、私自身、永田鉄山という名前を知っていた程度で、斬殺事件、それに至る経緯等は全く知らなかった(お恥ずかしながら、鉄山という厳しい名前からして、A級戦犯的な悪さでもした人かと思っていました)。 が、統制派に属する永田鉄山は全く逆で、今風に言えば穏健派でした。合理的に思考し、軍紀を引き締め、軍備を近代化し、そのためには国力を高め、ましてや総力戦が想定される、これからの戦争は、完全に避けようとしていた。満州事変や、その後の日中間の武力衝突に際しても、関東軍の暴走を何とか抑え込んでいた。 そんな彼の行動が、皇道派にとっては目の敵になってしまった。やることなすこと全て悪いように取られ、怪文書を流され、盲信した相沢中佐に斬殺された。この事件の後、抑えの効かなくなった軍部は、2.26事件を起こし、確かに、戦争への道をひたすら進んでいきます。 「永田がいれば、戦争は回避できたかも」とさえ言われたというのも、あながち大袈裟とも思えません。戦前、日本がどういう事情、環境に置かれていて、どう時代が巡っていったのか、また一つ勉強になりました。
by sergeant_cooper
| 2015-12-09 06:26
| 書籍・映画
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