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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『戦後リベラルの終焉』(池田信夫/PHP新書、2015)
☆☆★★★ 本書は戦後の歴史をたどりつつ、歴史を変えることのできなかったリベラルな知識人の挫折の原因をさぐる「敗者の戦後史」である。 全面講和から安保反対、反原発運動に至るまで、日本の左翼は理想主義的なスローガンに終始し、保守陣営への対案を示してこなかった。2014年の朝日新聞の大誤報は、そんな「戦後リベラル」たちの終焉を示していたと言えるだろう。 戦後70年を経た今、「革新」という幻想はこれからどこへ行くのか。「敗者の戦後史」から逆照射すれば、未来の日本への道筋が見えてくる。日本を「普通の国」へと変える論点がわかる、刺激的な論考!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者の本はこれまで、『「空気」の構造 日本人はなぜ決められないのか』(白水社、2013)、『資本主義の正体』(PHP研究所、2015)と二冊読みました。後者の方は、ここまで直裁な分析はないのではないかと思えるほど、納得感がありました。 さて本著ですが、タイトルからして、朝日新聞に代表される左翼陣営や論壇が、有効な対決軸を見出せず、大衆受けするユートピア的な議論ばかり煽り、自滅・自爆していったあたりを追っています。論点をはぐらかし、それにも行き詰まるとあっさり転向する。これでは、日本のリベラルが有効な勢力となり得なかったのは理解できるし、高度成長に支えられたパイの拡大もあって、自民党らの勢力が決定権を持った。 ここまでの議論はいいのですが、新書というページ数の制約からか、議論が端折ってどうも強引な面が気になります。著者は、東大教授陣とかが表舞台から退陣していくのに代わり、「マイナー」な大学の先生(として、あのウチダ先生を持ち出す!)が乱暴な議論をしていると指弾しています。確かに、読んだばかりのウチダ先生の本の共著者には「昔の名前で出ています」的な執筆者も多かったです。が、その内容は、極めて説得力があった。誤解/誤読しているのは、著者の方ではないか? また、原発問題にしても、石炭火力に比べれば、その危険性は遥かに低いという。が、統計的なデータでは確かにそうでも、もはや人類の手に負えない技術であることは明らかで、それを度外視して議論するのはおかしいのではないか? 集団的自衛権の問題についても、厳密な憲法解釈は、見事にスルーしている。 現実的な議論をして、有効な解を得るという意味では著者の議論も理解できます。が、それにしても、この本は粗雑すぎる。返す刀で、斬るべきではないところまで斬りまくっている。
by sergeant_cooper
| 2015-11-12 05:47
| 書籍・映画
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