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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『魂をなくした男 上・下』(フリーマントル/新潮文庫、2013)
☆☆☆☆☆ チャーリー・マフィンはモスクワの空港で妻ナターリヤと娘を英国へ逃がすも、自身は銃撃で負傷、病院に運ばれ当局が尋問を始める。MI6はロシア連邦保安局副長官の亡命に成功するが、彼は息子が合流しないかぎり英政府には何も情報を提供しないと黙秘。MI5の保護下に置かれたナターリヤもまた、チャーリーを連れ戻すまでは、と協力を拒否している。 大好評シリーズ、遂に完結。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 本作の邦訳刊行(2014年12月)を書店で見つけ、いっそ最初から読んでみようと読み始め、遂に辿り着きました。15作目だ。 前作では、ナターリヤとサーシャの脱出は成功させたものの、自らは何と身内のMI6によって狙撃され、連邦保安局のグーゾフに囚われてしまった。チャーリーは、ナターリヤらの動静が気になるも、作戦からしてどうなったか見当も付かないまま、グーゾフからの尋問に晒される。 一方、モンズフォード部長によって成功したかに思われたラドツィッチ副長官の亡命事件。事情聴取の成り行きや、ロシア大使館との面会に不審を抱いた当局は、ロシア側の尋問のプロであるナターリヤにその録画を分析してもらったところ、ラドツィッチらの「亡命」はこれまた偽装で、手話暗号を使って意思疎通を図り合い、居所を突き止めようとしていたことが判明する。当然、モンズフォードは失脚です。 ロシア側は当初、ラドツィッチらが西側に不当に拉致されたとプロパガンダ攻勢に出ていたが、舞台裏を知ってしまったイギリス当局は、逆に偽装亡命工作を大々的に公表。チャーリーは、晴れてロンドンへ帰還するー。 あとがきの解説で、タイトルが「すべてが嘘、すべてが駆け引き、稀に見る腹の探り合い小説誕生!」とありますが、正にそのとおり。本作は特に、言わばドンパチやったり尾行したりする「外回り」が一切なく、すべて当事者への尋問と分析で構成されている。そしてこれが、全三部作の完結編とは! 『亡命者はモスクワをめざす』(1985)という傑作篇で、チャーリーは、ナターリヤとの関係を持ち、そしてモスクワとも因縁浅からぬ関係を持つことになりましたが、遂にようやく、二人は落ち着き、関係は清算されたということでしょうか。 上司のスミス部長は、最後の方でチャーリーが次期MI5部長、ということを匂わせる発言をしていますが、そういう形でまだこれからもこのシリーズは続くのでしょうか?もう、これを「花道」にしても良いような気がします。それほど素晴らしい「サーガ」でした。
by sergeant_cooper
| 2015-05-14 05:47
| 書籍・映画
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