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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。 「希望の轍」演奏 「上からマリコ」演奏 「Voyage」演奏 「スター・ウォーズ」演奏 ブログパーツ
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『極夜』(ジェイムズ・トンプソン/集英社文庫、2009)
☆☆☆☆★ フィンランド郊外の村の雪原に横たわる惨殺死体。被害者はソマリア移民の映画女優で、遺体には人種差別を思わせる言葉が刻まれていた。容疑者として浮上したのは、捜査の指揮をとるカリ・ヴァーラ警部から妻を奪った男。捜査に私情を挟んでいると周囲に揶揄されながらも真相を追うカリだったが、やがて第二、第三の殺人が起きてしまう。 暗闇と極寒の地を舞台に描く、フィンランド発ノワール・ミステリー。エドガー賞、アンソニー賞、ストランド・マガジン批評家賞ノミネート作。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) またまた北欧ミステリがありました。今度は、これまで作品・作家が紹介されていなかったフィンランドから。ただし、作者はアメリカ人で、フィンランドに移住して十数年という人。 フィンランド北部、北極圏に位置するラップランド地方。クリスマス前で、一日中太陽が出ない「極夜」を舞台とした警察小説です。ソマリア移民の、絶世の美貌ながら二流映画女優の惨殺死体が発見される。強姦と処刑、加えて人種差別を思わせる惨殺死体を前に、主人公のヴァーラ警部とその同僚が動いていくわけですが、女優の交友歴から浮上した容疑者(複数)は、いずれも、動機もあり機会もある。決め手を欠く中、信仰深い宗派の同僚の息子が、殺害に関わったと思われる証拠を残して自殺し、さらには、ヴァーラ警部の元妻まで惨殺される。 容疑者がどう組み合わさって、誰が本当に首謀者で、どう仕組んだことなのか、なかなか糸がほどけないまま最終盤を迎えます。国家警察長官からのプレッシャーもあるし、加えて現在の(アメリカ人の)妻は、妊娠中で、仕事に忙殺され、過去のしがらみから抜け出せないヴァーラ警部に苛立ちを深める。 どうにもこうにも決着を付けるしかないと決意した彼は、容疑者の一人を雪原に呼び出し、もう一人の容疑者と対峙させ、自供を引き出すという最後の作戦に打って出るが、最後に出てきた真相は、また根の深い、昏い真実だったー。 「ノワール」と紹介されていますが、こういう作品が、また北欧から出てくるとは。いやはや、北欧こそ、今や新たなミステリのフロンティアだ。
by sergeant_cooper
| 2014-11-19 05:32
| 書籍・映画
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