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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。 「希望の轍」演奏 「上からマリコ」演奏 「Voyage」演奏 「スター・ウォーズ」演奏 ブログパーツ
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彼女が三度結婚し、各々一女を設けていたらしいことはぼんやりと知っていましたが、本作は三女のステファニーが、ドキュメンタリーとして、母マルタ・アルゲリッチを撮ったもの。とは言え、まだモノクロフィルムで、ゾッとするような美貌の、若い頃のシーンもあるし、中年期もあるし、今現在の、すっかり白髪で、おまけに白くぶくぶく太ってしまったアルゲリッチもある(ニコッとしたら、さすがに往時のアルゲリッチですけど)。 いろいろな感想がありますが、 ・ピアニストとして見た場合、これまでの上原彩子やアリス=紗良・オットや、日曜日のアヴデーエワ、全て「女流としては」「女流ならでは」「女流だから」という条件付きでしか語れないのに対し、アルゲリッチの場合、何の留保も必要ない。指や腕は男性並みに太いし、打鍵の強さ、演奏の迫力と言ったら、鍵盤をたたき割るようなホロヴィッツ並みだ。こんなピアニストが出てきた日には、世界中さぞ大騒ぎだったことだろう。 ・その彼女の、この映画で最初の演奏シーンが、まだ34歳の時の、代表作の一つとも言える「プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番」。ステファニーの今の年齢と同じ時期を選んだようですが(=この名盤、私もCD持っています)、正にアルゲリッチに相応しい。ステファニーは、「人は母にこういうイメージを持っていますが」とナレーションを入れてますが、そのとおり。 ・一方、娘として、妻として、母としてのアルゲリッチを見た場合、何とも複雑。才能と美貌に恵まれるも、決して家庭環境には恵まれなかったし、そういう家庭も持たなかった。それが彼女の生き方だったんだろう。今、娘三人(と孫)に囲まれ、姉妹のように打ち解けてますが、母と娘でないとわかり合えない、いや、だからこそ溝がある、そういう「複雑さ」を感じました。 ・キャンセル魔だそうですが、日本でも有名な「別府アルゲリッチ音楽祭」の模様も収録されています。直前まで「熱がある」「こんな状態じゃ弾けない」とぐずぐず言いながら、押し出されるように舞台に出ると、(よく知らない)現代作曲家の曲をスラスラ、ガンガン弾き始める。ステファニーによれば、ステージが終わると一番幸せそうな顔をして、長蛇のサインの列もウェルカムだそうで、やっぱり音楽家なんだなぁと思いました。 今どき、YouTubeで検索すれば、演奏シーンはたくさん観られるとは思いますが、こうして、「解説」入りで、初めて観られて、良かったです。この映画、70歳になったあのアルゲリッチの、貴重な記録となるでしょう。
by sergeant_cooper
| 2014-11-04 05:59
| 書籍・映画
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