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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『冬のフロスト 上・下』(R.D.ウィングフィールド/創元推理文庫、1999)
☆☆☆☆☆ 寒風が肌を刺す1月、デントン署管内はさながら犯罪見本市と化していた。幼い少女が行方不明になり、売春婦が次々に殺され、ショットガン強盗にフーリガンの一団、「怪盗枕カヴァー」といった傍迷惑な輩が好き勝手に暴れる始末。 我らが名物親爺フロスト警部は、とことん無能な部下に手を焼きつつ、人手不足の影響でまたも休みなしの活動を強いられる…。大人気警察小説第5弾。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 週刊文春ミステリーベスト10、2013年海外部門第6位。 2009年の上半期に、当時邦訳刊行されていた4作を読みました。全部、週刊文春ミステリーベスト10の第1位獲得作品という凄い戦績。 正直、こういう性格の作品があるのかと驚きました。がさつ、品性お下劣にして下品、上司のマレット署長の小言はどこ吹く風で煙に巻く。これだと信じた推理や手がかりは外しっぱなしで、幾つもの無関係な事件を手一杯かかえて右往左往しながら、終わってみると全て解決している。おまけにジョージ十字勲章まで受章したんだっけな。 作者は亡くなった、というのは記憶にあったので、もうあの4作で終わりかと思っていたら、知人のK氏から、この作品が書店に並んでいるけど、と指摘を受け、気が付いて読みました。第4作の私の投稿を読み返しても、本作と、亡くなる直前の"A Killing Frost"(2009)がまだあったんですね。 前説はこのくらいにして、この本も面白かった。1ページ読む毎に、その度に2、3回は笑わされるような迷・言動の数々で、よくぞここまで作者は書き切ってくれたよ、と感心する。あとがきで、学者の養老孟司先生が、そのものズバリ「フロストはいい」と解説を書いてる。曰く「フロスト警部のシリーズは、現代の刑事ものとして、最良の娯楽作品ではないか。私はそう思っている。」 本作では、「ウェールズの芋にいちゃん」ことモーガン刑事という、何をやってもダメな部下を引き連れて、フロスト警部一人でも危なっかしいのになお一層、捜査が大変になっている。それでも、(品性お下劣にしても)責任感と正義感だけははっきりしていて、「全ての責任は俺がとる」と近隣署の非番の要員にまで総動員をかけるあたり、泣かせてくれるじゃないですか。 2009年の遺作はどういう内容になるんだろうか?邦訳が楽しみです。今度こそ、最後だ。
by sergeant_cooper
| 2014-04-26 05:30
| 書籍・映画
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