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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『今のピアノでショパンは弾けない』(髙木裕/日経プレミアシリーズ、2013)
☆☆☆☆☆ コンサートチューナーとしてピアノを知り尽くす筆者が「ピアノを楽しむ」にこだわった目線から、日本人にありがちな様々な誤解を徹底解剖。豊富な蘊蓄、エピソードとともに誰もが楽しめるピアノの世界へと誘います。一流プレーヤーや職人たちと直接接する筆者ならではの楽屋話、蘊蓄話も満載。ピアノの世界が身近になる一冊です。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、いわゆる調律師の方で、現在は「タカギクラヴィア株式会社代表取締役社長」として、ピアノの管理、貸し出し、レコーディングやコンサート対応をされている。 タイトルだけ見ると、古楽器と現代楽器の違いについての解説かと思い、それならアバウトにでも知ってるけどな、とそんなに期待せずに読み始めました。 が、内容はそのような陳腐なレベルを遙かに超えて、調律師としてピアノに技術的に立ち向かってきた経験と知識を活かし、 ・チェンバロからフォルテピアノを経て、19世紀に今のピアノが完成されたこと。 ・フレームを金属化することで、共鳴と大音量化が可能になったこと。 ・産業の発展に伴い、ピアノ、ひいてはクラッシクの改良、発展が、イギリス、パリ、ドイツ、アメリカへと移り、今や日本(のヤマハ)がその双肩に担っている状態であること。 等、非常に盛りだくさんな内容で、実に面白かった。 日本の(かつての)クラシックブームについても苦言を呈し、欧米崇拝(特にドイツ)のあまり、欧米では進化の止まってしまい、今や日本にバトンが渡されようとしていたクラシックを、金科玉条に受け止めてしまった結果、何の進歩にも貢献できなかった、とされています。なるほど。 かつてホロヴィッツが愛した銘器の入手のいきさつや、自身で貸出用のピアノ「運送機」を開発し、結果、運送料が劇的に下がり、全国各地へのホールへのレンタルが可能になり、その結果、多くのピアニストにも良い状態でピアノを使ってもらえるようになったこと、も紹介されています。調律師の方が、そこまで情熱を傾けるとは。プラスして、スタインウェイに代表されるピアノの発展の奥深さに、感じ入りました。
by sergeant_cooper
| 2013-12-11 06:10
| 書籍・映画
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