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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『資本主義という謎』(水野和夫、大澤真幸/NHK出版、2013)
☆☆☆☆☆ なぜ西洋で誕生したのか?なぜ支配的なシステムになりえたのか? 経済事象のみならず、私たちの生き方をも規定している資本主義。その本質について、16世紀からの歴史を踏まえ、宗教・国家・個人との関係に至るまで徹底討論。果たして「成長」がなくとも幸福で活力のある社会を構築することはできるのか。 世界経済の潮流を見据え、未来を展望するスリリングな討論。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 大澤さんの著作は、佐伯啓思先生との対談でも読んだでしょうか。これまた、経済思想史、社会思想史を踏まえ、「成長なき時代」を資本主義がどう対応するのか、興味深い内容のようです。 実際、上記の内容紹介にあるように、ジャレド・ダイアモンドの著作にも似た、なぜ資本主義が普遍的なシステムとなったのかといった点等、どの切り口も考え込まされる内容でした。佐伯先生の本を読んでいると、これからの展望を切り拓いてくれる思想家はいないものか、と絶望的な気にも襲われましたが、日本にも、こうやってとことん考え尽くそうとする先生がいることは、一筋の光明だ。 印象的な発言(水野氏)で、資本と国家との関係に言及し、サブプライムローン問題を例に取り、「自国民から略奪してまで利潤率を上げようとした段階で、資本は国家・国民に対する絶縁状を突きつけたことになります」とある。正にそのとおり! 対談の最後の方で、周辺(フロンティア)を開拓し尽くし、リターンが停滞する「利子率革命」の時代を迎えた現代、21世紀のグローバリゼーションは「近代」を終わらせることになる、とされています。「長い16世紀」が200年かかって資本主義を準備したのと同様、これから何世代という(=少なくとも私が死んだ後)時間をかけて、今、私たちが当たり前と思っている価値観、システムとは全く違う、経済社会が登場するのでしょうか。 最後に、イリイチの言葉を引用され、「人々には未来なんかない。人にあるのは希望だけだ」。確かに、ニヒリズムに陥って絶望すること、享楽的で刹那的な冨や快楽を追い求めるのはよくない。それでも、私は、まだ生きている間に、何かしら確かな「未来」像を見てみたいです。
by sergeant_cooper
| 2013-11-14 05:25
| 書籍・映画
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