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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『罪悪』(フェルディナント・フォン・シーラッハ/東京創元社、2010)
☆☆☆☆☆ ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。 秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、「生け贄」の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。 猟奇殺人をもくろむ男を襲う突然の不運。 何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。 麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。 一弁護士の「私」は、さまざまな罪の形を静かに語り出す。刑事事件専門の弁護士が、現実の事件に材を得て描きあげた15の異様な物語。世界各国を驚嘆せしめた傑作『犯罪』の著者による、至高の連作短篇集。ドイツでの発行部数30万部突破。ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 週刊文春ミステリーベスト10、2012年海外部門第9位。 これは文春のベスト10で知って借りてみました。 短篇集というと、どうもそのたびに頭を切り替えないといけないし、この作品は何やら現実の事件を素材にしたとかで小難しそうな雰囲気があるし、で、読む前は身構えてました。 が、まず一篇々々がすごく短い。さらに、ショートミステリにありがちな、エンディングに強引に飛躍したり、あるいは「後は読者の想像にお任せします」的な無責任な終わり方もしない。そして何よりも、現実の事件と、それを裁く法、弁護する「私」の間の不条理さ、緊張関係が見事に浮き彫りになっている。 フィクションなら勧善懲悪、スリルとサスペンスで一丁上がりなところ、現実の事件はそう簡単に割り切れるものでは決してないのだ、という作者の信念が痛いほど伝わってくる。実際、素材になった「不条理」な事件は、本当にそういう風に扱われたのだろうか、と読者の私が気になってしまうほど。寡黙な作品ですが、内容は実に重たい。
by sergeant_cooper
| 2013-06-27 05:58
| 書籍・映画
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