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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『キスカ島奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯』(将口泰浩/新潮文庫、2009)
☆☆☆☆☆ 昭和18年、壮絶な玉砕で知られるアッツ島の隣島キスカからの撤退は、完璧に成し遂げられた。陸海軍将兵5,183名の全てを敵包囲下から救出したのだ。指揮を執ったのは、木村昌福。海軍兵学校卒業時の席次はかなりの下位。だが、将たる器とユーモアをそなえ、厚く信頼された男だった。 彼の生涯と、米軍に「パーフェクトゲーム」と言わしめた撤退作戦を描く。『キスカ 撤退の指揮官』改題。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 2009年の単行本を、2012年8月に文庫化したもの。書店で見つけました。 「アッツ島玉砕」については、悲惨な史実としてぼんやり知っていましたが、そのお隣りのキスカ島、名前は知っていたものの、どういう運命を辿ったのかは知りませんでした。本著を読んで、驚きました。 部下を信じて任せ、責任は一身に背負う。人命を軽視せず、敵の制空権下にあっても、遭難した乗組員の救助を率先して断行する。キスカ島撤退作戦にあっては、「海軍兵を後回しにしてでも、まず陸軍兵は全員救出する」という友軍愛。こういう、指揮官としての統率力が、木村中将の周りに信頼すべき部下が集まり、この大作戦が成功したのですね、一種、殿を務めるという危険極まりない作戦が。撤退に当たっては、「1時間以内の撤収完了」が作戦成功の鍵と信じた中将は、陸軍に対し、禁忌とも言えた「歩兵銃の投棄」(=収容作業の邪魔になるだけなので)を申し入れ、陸軍側の責任者も、独断で受け入れた。 「1年程度なら存分に暴れて見せます」とだけ約束して開戦の指揮を執った山本五十六の他、木村中将のように合理的でリアリストで、実戦向きの司令官がもっといれば、あの大戦はあれほどまでに悲惨な結果を招かなかったかも知れない。救出された多くの将兵から「命の恩人」と慕われた木村中将の統率力、豪胆さ、部下思いの器の大きさに、ただただ頭が下がります。
by sergeant_cooper
| 2013-02-05 06:25
| 書籍・映画
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