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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『華竜の宮』(上田早夕里/早川書房、2010)
☆☆☆★★ 陸地がほぼ水没した25世紀。〈魚舟〉と呼ばれる巨大魚に居住して暮らす海上民と、わずかな陸地や海上都市に住む陸上民との確執が深まる中、一人の日本人外交官の苦悩と活躍が描かれます。官僚・政治家同士の陰謀や愚かな武力行使が続く最中にも、この星にさらなる大災害の予兆が…。 「ベストSF2010 第1位」に輝く海洋SF巨篇。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 第32回日本SF大賞受賞。 早川書房の「SFが読みたい!2010年版国内篇」で第1位の作品。早川書房のサイトで知って興味を持ちました。 海面が260mも上昇した結果、陸上民と、(彼らに遺伝子改変を受けて海で暮らすこととなった)海上民という「ウォーター・ワールド」的な地球の設定は大いに度肝を抜くものでした。また、これだけでも大変な環境なのに、再度50年以内の大規模なマグマ噴出により、「ブルームの冬」を迎えることが予知された結果、深海に活路を求め、さらなる遺伝子改変を施した「人類」(=もはや人とは呼べない種族か)を産みだして何とか生き延びようとする人類の姿は、途方もない想像力を要求するものです。 Amazonのレビューでもやはり高評価が並んでいますが、個人的には少々欲求不満なところが残る作品でした。ストーリーの大半が、新たな「人類」の鍵となる遺伝子を持っている準主人公の海上民・ツキソメと、彼女の情報を地球規模で共有すべきと活躍する主役・外洋公館公使の青澄らの「政治的な駆け引き」で終わってしまい、大風呂敷な設定を広げた割には、矮小な土俵での物語に終始してしまったような感じがありました。汎ア、国際環境研究連合、プロテウスとかいった陸上の政府組織の重み付けも十分に描き切れているようには思えません。一体この話はどういうクライマックスに向かうのか、とちょっとイライラしながら読み進んでしまいました。
by sergeant_cooper
| 2012-07-13 05:52
| 書籍・映画
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