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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『「影」の爆撃機 上・下』(デイル・ブラウン/二見文庫、2001)
☆☆★★★ ロシアの闇経済を支配する大富豪、カザコフは石油利権を一気に握ろうとしていた。カスピ海の原油をヨーロッパに供給するパイプラインを建設しようというのだ。巨額の利益を餌にロシア軍部を抱きこんだ彼は、その計画のためバルカン諸国を支配下に置こうとする。折しもアメリカ新大統領は、孤立主義を唱えバルカンから軍を撤退させていた。 謎のステルス戦闘爆撃機「影」が突如、空爆を開始する…。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) パトリック・マクラナハン・シリーズの第七作。間に入る『台湾侵攻 上・下』(1997)と『韓国軍北侵 上・下』(1999)を先に読んでしまってましたが、ようやく順序が揃いつつあります。文中で、過去の事件(作品)に言及することがよくあるので、順番どおりに読むシリーズなのでしょう(ただ、パトリック・マクラナハン・シリーズと、ドリームランド・シリーズは別物かと思っていたら、そうではなかった。刊行年順に読むべきでした)。 本作は、これまでの作品と相当趣を異にし、ちょっと戸惑ってしまいました。 ・これまでも既存の爆撃機の改造機を飛ばすというややSF的なところがありましたが、本作ではロシア軍がおよそあり得ないステルス機を飛ばし、SFの度合いが強いです。モビルスーツのような戦闘服もそう。 ・本作で登場するアメリカの新大統領(トマス・ソーン)、これまで登場した、実力行使をためらわない従来型の大統領と違い、在外米軍を大幅縮小するのですが、単にそれだけに留まらず、彼の進めようとする外交政策がよくわかりません。「ジェファーソン党」から当選した、というのも奇妙きてれつ。 ・HAWCの全面的なバックアップを受けていたマクラナハンらですが、本作では新司令官のサムスン中将に活動の行き過ぎを譴責され、退役まで迫られてしまう。もっとも、そのような障害もはねのけて最後は活躍しますが、マクラナハンらの立ち位置は大丈夫なのだろうか。新大統領の政策と合わせ、シリーズの先が読めなくなってしまいます。 ・近刊でもそういう舞台設定が多くなりつつありましたが、本作でもロシア、ロシアに巣くうマフィア、ウクライナ、トルコ、ドイツ、バルカン諸国と当事者が多く、単純な勧善懲悪の軍事スリラーとは言えなくなりつつあります。 ・蛇足ながら、これまでまずなかったラブシーン(色仕掛け)の描写がそこここに出てくるのも、意外な感じがしました。 ともあれ、マクラナハン・シリーズを読み出すとその世界に引き込まれるあまり、他の本が読めなくなってしまいます。あと二作、マクラナハン・シリーズがあるようなので、読破を目指します。
by sergeant_cooper
| 2012-05-19 08:22
| 書籍・映画
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