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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『レーニンの墓 ソ連帝国最期の日々 上・下』(デイヴィッド・レムニック/白水社、1993)
☆☆☆☆☆ エリート官僚の機能不全と少数民族の異議申し立てを中央政府が無視したがゆえに、ソ連帝国が解体する過程を赤裸々に描く。全体主義国家の制度とイデオロギーの破綻を、現場に密着し内側から観察。 取材の射程はサハリン島やシベリアの炭鉱の地下から、カフカス、中央アジアの集団農場まで、都市の裏町から言論・文化界、共産党中央にまで及んでいる。その上で、ソ連を支配していた共産党の独裁体制、党と国家のアマルガムのような構造物が自壊していくプロセスを、生き生きとしたヒューマンドラマに組み立てている。 ピュリツァー賞受賞作品。「崩壊後20年」の真実。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 2011年2月にようやく邦訳出版されたピュリツァー賞受賞作品(いくら初出の93年がボスニア紛争やらロシア内部の地域紛争やら、あるいはロシア国内でのゴルバチョフの権威失墜やらで世界的に忙殺されていようとも、このブランク期間は長過ぎ)。 ペレストロイカが始まって以来、旧ソ連各地での民主派、体制派のせめぎ合いを克明に取材し、そしてあの1991年8月の未遂に終わった体制派クーデターを臨場感をもって活写しているのは特筆ものです。 旧・西側では、ゴルバチョフというと冷戦を終結させ、「悪の帝国」を結果的に民主的なロシアにハードランディングさせた立役者としていまなお評判が高いように思います。が、当事者のロシアの立場に立ってみると、改革派とはいえ、所詮ソ連共産党の「釈迦の手のひら」から登場した人物に過ぎず、また、自らの権力基盤の維持・強化に努めるあまり、もはや押しとどめることができなくなった急進改革の波を見誤り、エリツィンに足下をすくわれてしまった、過渡期の政治家なのでしょうね。 私は、ゴルバチョフ時代と重なっていた大学生当時、彼の「ペレストロイカ」に大きな期待を抱いていました。しかし、彼の企てたいわば体制内改革では、もはやロシアは統治不可能で、結局は行き着くところまで行ってしまわないとどうしようもなかった。それでも、旧ソ連崩壊から20年を経た今のプーチン時代になっても、ロシアを牛耳るのは元・KGBや共産党の面々だというのが何とも皮肉。 ロシアが産みの苦しみを経て、本当の市民社会に脱皮するのにはまだ時間がかかりそうです。「ロシアには何でもある」ー、私の好きなロシアの諺です。
by sergeant_cooper
| 2011-09-13 05:44
| 書籍・映画
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