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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『終着駅 トルストイ最後の旅』(ジェイ・パリーニ/新潮文庫、1990)
☆☆☆☆☆ 不世出の文豪・トルストイ。彼の標榜する理想主義の実現を願う高弟・チェルトコフに対し、妻のソフィヤは夫に良き家庭人であることを求め愛情や財産を独占しようとする。理想と愛の相克に苦悩し続けたトルストイの決断とは―。 名もない駅の片隅で謎の死を遂げた文豪。その最後の日々を書簡と日記から再現し、生の真の意味を問う感動の伝記物語。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者が最後に断っているとおり、あくまで本書は、関連資料を参考にした「フィクション」とのこと。しかし、世界文学の最高峰と言われながら、行き倒れのような最期を迎えたトルストイの最晩年を、見事に描き出していると思います。 結局トルストイは、大作『戦争と平和』、『アンナ・カレーニナ』等の成功により、近寄りがたい文豪に祭り上げられてしまい、結果として数多くの追従者を周囲に従えることになる。しかし、最晩年にトルストイはこれらの作品を自ら全否定し、あらためて民話のような小説を描き直すことに意義を見出した。清貧で、仙人のような。そういうトルストイの「転向」が、結局は周囲の人々に、腫れ物にでも触るような一種の誤解を与え、自らもそれに苦しんだのでしょう。「トルストイ主義者」の弟子たちと、「世界三大悪妻」とも言われる夫人との綱引きにも疲れ果ててしまった。 作者のシンプルな文体も、あたかもトルストイ自身の著作を読んでいるようで、引き込まれました。
by sergeant_cooper
| 2011-04-12 00:16
| 書籍・映画
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