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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『買い負ける日本』(坂口孝則/幻冬舎新書、2023)
☆☆☆☆★ かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかし今や、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著になっている。日本企業は、買価が安く、購買量が少なく、スピードも遅いのに、過剰に高品質を要求するのが原因。 過去の成功体験を引きずるうちに、日本企業は客にするメリットのない存在になったのだ。調達のスペシャリストが目撃した絶望的なモノ不足と現場の悲鳴。生々しい事例とともに、機能不全に陥った日本企業の惨状を暴く。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1978年生まれ。阪大卒後、電機、自動車でのサプライチェーン・調達業務を経験。現在は、調達コンサルタント、未来調達研究所株式会社に所属。コンサルティングに加えて、企業講演、各メディアでの執筆を行うとのことです。 一言でまとめにくいのですが、「買い負ける」には、幾つか理由がある。順不同で言うと、 1)日本企業は、Tier1と呼ばれる一次納入元より先の、さらに次が、見えていない、関係性が築けていない。 極端な話、商社に丸投げであり、海外企業ともトップ同士で信頼関係があればまだ何とかなるものを、そういう努力をしてこなかった。 2)経済停滞に伴い、Buying Powerが落ちた。たとえ高値でも、即決で買う、大量に買うということができなくなった。 3)実弾と呼ばれる(確定)注文を出さず、フォーキャスト止まりでは、どんどん注文を出してくる中国企業にさらわれて当たり前。 4)過剰品質にこだわるあまり、納入物へのクレームや品質にうるさすぎて、納入元から敬遠される。 5)交渉事も、関係部署全員の合意を重んじるあまり、即断即決できない。スピード感で負けている。 6)テスラ等、たとえ、とある部材が滞っても、代替部品で何とかなる設計を10も用意しているが、日本企業は、そんな「面倒な設計」を嫌がる。 と、これでもか、と書かれています。私もこれまでメーカー勤務でした(が、直接は担当していないものの)この指摘には、耳が痛い。 日本経済全体が停滞し、部材どころか海外人材まで、日本には来なくなった。雇用の流動性、賃金体系の見直しも喫緊の課題だとしているし、もちろん、上記のような「調達上の課題」についても、高度経済成長期のような経済力、商品力等を背景とした買い手としての強さが、すべて失せてしまった。 これをもっと真摯に受け止め、(著者がご専門の)サプライチェーンの構築について、柔軟で、スピード感をもって、品質等についてもある程度の割り切りをして、と、考え方を根本から改めないと、またぞろ、天災地変やコロナ禍のような非常事態には、サプライチェーンごと機能しなくなってしまう。 本著、ことサプライチェーンというだけの話ではなく、日本企業の経営の在り方についても、大きな示唆、指摘を含んだ本だと思いました。
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by sergeant_cooper
| 2024-03-19 06:05
| 書籍・映画
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『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』(磯田道史/PHP新書、2023)
☆☆☆★★★ 発売即重版、累計6万部突破! 家康が創った江戸幕府の仕組みは、なぜ崩れたのか。265年の平和…、その体制を徳川家康が創り上げることができたのは、波瀾万丈の人生と、天下人織田信長・豊臣秀吉の「失敗」より得た学びがあったからだった。 しかし盤石と思われたその体制は、彼の後継者たちによって徐々に崩され、幕末、ついに崩壊する。「神君」家康にとっての「誤算」を、近世から近代まで俯瞰して読み解くと共に、彼がこの国に与えた影響に迫る。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) また、あの磯田先生の本です。「歴史街道」2021年~2023年に掲載された記事を加筆修正したものだそう。 章立てを紹介すると、「家康はなぜ、幕藩体制を創ることができたのか」「江戸時代、誰が「神君の仕組み」を崩したのか」「幕末、「神君の仕組み」はかくして崩壊した」「「神君の仕組み」を破壊した人々が創った近代日本とは」「家康から考える「日本人というもの」」の5章構成です。 まえがきに依ると「「成功物語」よりも「失敗物語」を見るほうが、ずっと為になります。現代人も「衰え」に備えなくてはなりません。不敗の仕組みが、どうやってダメになっていったのかを歴史の実例で知っておくのです」とある。 戦国の世を終わらせた織田信長、豊臣秀吉を継いで、徳川家康が創った江戸幕府は265年も続いた。 1)家康自身、幼少期から(幸か不幸か)今川家で高い教育、公家の文化に直に接することができて、言わば帝王学を学ぶことができた。 2)信長や秀吉が、朝廷や、各大名家や、隣国との関係に踏み込みすぎて失敗したことに学び、上手く「棲み分ける」やり方で関係を創出した。 3)下剋上の苛烈な社会を終わらせるべく、朱子学を重んじ、分をわきまえさせ、農民に至るまで「家」の存続、つまり、現状維持を最優先にする風土を根付かせた。 しかし、中期以降、当時の将軍や老中にはそこまでの意図はなかったものの、中途半端に朝廷に伺いを立てたり、大名家の取り潰しを控えたりとの策が、各藩に自存自衛、幕府に頼らず自分で考える気風も生み出してしまった。最後の将軍の徳川慶喜になっても、まだ幕府には、西洋の知見を持った優秀な人材や、軍事力では、他藩を圧倒していた。 ところが、薩長土肥に、先んじて上手く立ち回られてしまい、本来ならば幕府側についてもおかしくなかった藩も、総崩れ状態になってしまった。 最後の章では、徳川幕府が残した遺産、つまり、勤勉で、安定を重んじ、能力よりも家柄を重視し、従順な国民性が、急速な近代化には貢献したとはしています。しかし、今となっては、これらがかなり、ことごとく裏目に出ている面が、多い。 いつも書いていますが、あまり日本史には興味のない私ですが、江戸幕府の在り方を解明することによって、日本人自体に迫る、という本著のスタンスはわかりやすく、意外にも?詠んだ甲斐がありました。
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by sergeant_cooper
| 2024-03-18 06:30
| 書籍・映画
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『デジタル社会の罠 生成AIは日本をどう変えるか』(西垣通/毎日新聞出版、2023)
☆☆☆★★ 生成AIが多様性を殺す…。科学の暴走が招く危機に迫る! 「デジタル文明を推進している超人間主義者たちは、人間を超えた知性の出現を待望しているようだ。機械に宿る超知性こそ、「AGI(汎用人工知能)」なのかもしれない。だが、それは彼らが、「知」というものの本質を取り違えているからではないのか。 知とは本来、生物が地上の苦悩のなかで生き続けるためのノウハウであり、デジタル技術など、進化史における膨大な知的蓄積のごく一部の表層にすぎないのだ」(本文より) チャットGPT、シンギュラリティー、量子コンピューター、DX.…、日本を代表する情報学者が、デジタル社会の行方を語り尽くす。研究活動50年間の集大成!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1948年生まれ。日立製作所主任研究員、明大教授、東大大学院教授、東経大教授を歴任後、現在は、東大名誉教授(情報学、メディア論)という先生です。 はじめに、に依ると、本著は「老いた情報学者の思考の小さな軌跡」だそうで、第Ⅰ部、第Ⅱ部は、毎日新聞夕刊に綴ったエッセー(「科学技術と人間」「読書日記」)、第Ⅲ部「生成AIは汎用知になるのか 情報・自然・無常」は、第Ⅰ部、第Ⅱ部の議論を踏まえて統括を試みた総論との構成です。 上記の内容紹介で言い尽くされている感はあります。 近年のICT技術、特に生成AIの進歩は確かに目覚ましいものがある。しかし、科学をまるで宗教か神かの如く信じてしまい、肝心の(身体や感情や精神を持った)人間を忘れてはいないか。どれだけAI技術(やロボット)が進歩しても、シンギュラリティーなどが訪れる訳もなく、人間は人間のままなはずだ。それを忘れて「世迷言」を言っている一部の学者や政治家は、どうかしている、と。 さらにもう一点。 著者が現役バリバリだった70~80年代までは日本のコンピューター技術は、アメリカと肩を並べていた。当時は、堅牢なメインフレームの時代で、ユーザの情報システム部門と、ITベンダーのエンジニアが知恵を絞って技術を高めていた。しかし、90年代以降、インターネットの時代になると一変する。 ボトムアップで、分散型で、セキュリティ面ではメインフレームシステムほど堅牢ではなくとも、アメリカ社会、アメリカ人の在り様にフィットして、一気にあちらでは進歩した。 しかし、日本のユーザーは、相変わらず堅牢性を求めるので、そこで大きな開きを生むことになってしまった、とのこと。 なるほどと思いました。今も、デジタル庁だといっても、省庁間の壁を乗り越えることもできず、マイナンバーカードに保険証を一体化させることにも国民の強い抵抗がある。そういう国民性は仕方がない。 話を戻し、著者ご自身の自覚としては、ご自分が文系、理系という特段の意識はもっていないそう(人からはよく訊かれるそうですが。)。それは、やはり、理系だけで、科学技術信仰一本槍で突き進んではダメだと思っておられるからのよう。 ドイツで、新進気鋭の哲学者(マルクス・ガブリエル等)が出てきて、学界をリードしているように、こと人間社会に関わる話な訳だから、総合的な知が求められる問題だ。そういうふうに、何度も繰り返して、釘を差しておられました。
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by sergeant_cooper
| 2024-03-17 06:18
| 書籍・映画
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私の勤めている会社、10階建てのビルで、私のフロアは7階。地下1階が先述のとおり喫煙室なので、よくエレベーターに乗って行ったり来たりしています。で、フロアの5階のテナントさんの従業員が、結構多くて、よくエレベーターが止まる。
女性の自動音声で「5階です」となるのですが、ふと、「これって外人さんとかが聞いたら「誤解です」と、勘違いしないのかなぁ~?」と思ってしまいました。だとしたら、笑える。そう「誤解」してもらえると、大笑いかも。 ならいっそ、女性の自動音声で「「それは」5階です」と、ジョークでアナウンスしてくれないものだろうか。そういう遊び心は、ダメなのだろうか。オプション機能でつけられたら、いいのにと思ってしまいました。
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by sergeant_cooper
| 2024-03-16 07:02
| 日記
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昨年2023年まで通院していたいさむ歯科クリニックが院長の都合により休診?となり、それ以前に通院していた富士見通り歯科クリニックに通っています。患者さんが多いのか、予約が取りにくいのが難点。
先月2月、虫歯の治療がようやく終わり、「この次は、歯のクリーニングにしましょう。えっ、三年ぶりですか?」とのことで、予約を入れて、昨日14日(木)19時、行ってきました。それだけ行っていないので、一時間もかかった。 #
by sergeant_cooper
| 2024-03-15 06:10
| 日記
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