検索
プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
カテゴリ
タグ
NFL(540)
ライブ(220) 広島市(76) 試乗(75) 浜崎あゆみ(72) クラシック(69) 海外ドラマ(64) 中央線(62) けっとちゃっぷ(62) ジェフリー・ディーヴァー(53) ピアノ(50) ロシア(49) ラジオ(49) マイクル・コナリー(48) 内田樹(43) 以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
「世界のロック・ファンが嫉妬する奇跡の共演!!」
17時開演のライブは三部構成、一足早く公演日程を終えているジェフ・ベックがまず一時間。機材を入れ替えて、第二部で今ツアー最中のクラプトン、そして、最後が「夢の共演」。 *** まずジェフ・ベック。先々週東京国際フォーラムで観たのと、バンドメンバーが違うのだ。驚いたのはベーシスト。パンフによると、ジェフ・ベックとは40歳以上歳が離れていながら「キュートな天才女性アーティスト」のタル・ウィルケンフェルド。確かに体つきも華奢で顔も若い。 でも、プレイの方はジェフ・ベックに何の遠慮もない攻撃的なベースで畳みかけ、うわ、これはすごい。このステージ、スケートで言うとエキシビションのような感じでジェフ・ベックも遊び心があったのか、彼女がアドリブでベースのソロを弾き始めたら、何と高音二弦を弾く彼女の脇で、そのベースのネック側で低音二弦に手を伸ばし、ベースの「連弾」を始めちゃいました。こんなの初めて観た。で、ウィルケンフェルドのメロディがいつの間にかジェフ・ベックの名曲に変わり、会場が沸いたのなんの。 説明が遅くなりましたが、今回の席、最低価格のC席(それでも一万円)で、ご覧のように何とステージを斜め後ろから観るような席でした。これじゃロクにプレイは観られないなと思っていたら、天井から吊り下がった大型スクリーン(画像の上の白い正方形)、これはステージ前のお客さん用ではなく、私たち後方席用だったのです! これまでジェフ・ベックのステージにはスクリーン等なかったので、彼の「神業」は遠くてほとんどわかりませんでしたが、今回はもう目の前のスクリーンで、手元どアップの画面が観られるんです!(可笑しいのは、設定の都合か左右が入れ違いになってしまっていて、皆左利きになってた)。 その「左利き」の状態でも、ジェフ・ベックのプレイぶりが大写しで観られたのには本当に感激しました。彼って、左手も右手も(もちろん指も)フル稼働で、おまけにアームも握って、どの音やフレーズも「普通」には弾かないんですね、これぞ神業と呼ばれる由縁か。手指の動きと音がどうシンクロしているのかにもついていけないほど、これがギターから出る音か、という感じでした。 *** ジェフ・ベック・バンドの四人編成のシンプルな機材が撤去され、第二部はクラプトン。こっちは第二ギターに加えて、ジェニファー・ハドソンのような女性バックコーラス二人も加わり、大幅に豪華。 アコースティックギターを抱えてステージで一人、スローなブルースを歌うのから始まった彼の方は、いきなり二曲目で、その「アンプラグド」の状態で"Layla"ときた。また会場が沸いたのなんの。 基本は彼の好きなブルースナンバーでしたが、エレキ編成に戻してから"Cocaine"、"Crossroads"と往年の名曲も披露し、一時間のステージでは全然聴き足りない充実ぶりが窺い知れました。 *** で、いよいよ「奇跡の共演」の第三部。音楽性も全く異なる二人がどう共演するのか興味津々でしたが、一言で言ってしまうと、クラプトン・バンドにそのままジェフ・ベックが加わり、クラプトンのナンバーでセッションする、というものでした。 それでも、シャウトするクラプトンの後ろで、ジェフ・ベックが猫背気味にリードギターを取っているという奇跡のツーショットを目の当たりにすると、もう、目の前の光景が信じられない。涙腺の弱い私はまた涙ものです。 例えて言うと、攻撃ラインの後ろにジョー・モンタナとブレット・ファーブの二人のQBがセットしているとでも言えばいいのか。そんなの、アメフトでは意味がないのであり得ないけど、ここさいたまでは、そのあり得ないことが起こっているのだ! 曲は全部、代表曲とまでは言えないようなクラプトンのR&B系数曲で、ジェフ・ベックの曲はありませんでした。でも、二人並ばれるとホントにプレイぶりの違いがよくわかりますね。 ピックを使って、ストレートな泣きのメロディでわかりやすいリードを取るクラプトンに対し、同じ泣き系のメロディでも、相変わらず小技を駆使し、全てにおいて変化球で聴かせるジェフ・ベック。 今回の「共演」は、ジェフ・ベックがクラプトンに全面的に合わせるスタイルでしたが、(今回だけでも奇跡だけど、)敢えて注文を付けるとしたら、もっと互いの代表曲やスタイルに堂々と相乗りして挑戦してくれるステージも観てみたい。あ〜、でももうこんなの絶対無理だろうな〜。 *** 二人とも、かつてビートルズが開拓してみせた新しいロックの第一世代で登場して以来、いまだに「全試合先発スターター出場中」状態。 ほとんど全てのリーグ記録を更新してしまったブレット・ファーブが、最後にはパスを投げる度に、イコール、リーグのパス記録を塗り替えている状態でしたが、この二人はそれと同じだ。彼らの存在自体がロックの全歴史そのもの。一挙手一投足が、その度にロックの新しい一ページを開き続けていることに、彼らは気付いているのだろうか。 少なくとも、こうして今日、現場証人として立ち会えた私たちは、その二度とない幸運に感謝しなければ。
by sergeant_cooper
| 2009-02-21 23:02
| 音楽
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||