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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『パシフィック・ビート』(T・ジェファーソン・パーカー/文藝春秋、1991)
☆☆☆★★ 39歳にして待望の懐妊に喜んでいた姉アンが、刺殺死体となって港に浮かんだ。実弟で元刑事のジムは本部長デニスン直々に捜査協力を要請される。証言では、現場から走り去ったのは市警のパトカーのようらしい。ジムは旧友でありアンの夫でもある刑事のレイモンドとともに、犯行時刻に不審な行動をとっていたパトロール警官を洗い始めるが、やがて事件の周辺には、精神疾患で同様の犯罪歴のある若者ゴインズの影や、市長選挙にも立候補している開発推進派のデニスンと、環境保護派でジムの元恋人ベッキーの泥仕合も絡んできた。 ゴインズに嫌疑をかぶせて強引な幕引きを図るデニスンに疑念をもったジムは単独で捜査を続行、やがて明らかになったのはアンの過去にまで遡る驚くべき真相だった。 『ラグナ・ヒート』(1985)に始まる一連のシリーズで感銘を受けたパーカーの三作目に当たる初期の作品です。もう主要な作品は読み尽くしたと思っていたら、図書館で見つけました。 最近、賞を受けた作品を中心に続々文庫で復刊され、(おそらく)人気を集めているようですが、本書はまだ当時の単行本です。 舞台設定は他の作品と同様、西海岸の少し寂れた小都市。開発利権を巡る暗闘とともに、パーカー作品に欠かせないといっても過言ではない、人生に疎外感を感じる若い主人公と、家族や友人、コミュニティとの繋がりが濃密に描かれています。 ミステリとしても、意外性のある悲劇的な結末が用意され、なかなか緻密に出来あがっています。ただそれよりも、パーカーの作品を読んでいると、夢のカリフォルニアに住んでいる(はずの)アメリカ人の人生観、価値観が、現実社会の激変とともに大きく揺さぶられているさまを実感できるのがすごいと思います。
by sergeant_cooper
| 2008-03-17 19:52
| 書籍・映画
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