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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『トード島の騒動 上・下』(カール・ハイアセン/扶桑社ミステリー、1999)
☆☆☆☆★ フロリダ州でたった一人のおせっかいな環境保護運動をしている青年トゥイリーは、フリーウェイでゴミくずを車窓から投げ捨てるドライバーにカチンときて、懲らしめてやろうとする。実はそのドライバー、元麻薬密売人の開発業者から多額の報酬を得て、自然豊かなトード島を違法に観光開発すべく知事に圧力を加えている汚いロビイストだった。夫に愛想を尽かしたロビイストの妻と愛犬を巻き込み、トゥイリーの攻撃が始まる。 カール・ハイアセンをさらに読み進んでいます。 これまで読んだ三作、偽の水質検査がばれたと思って妻を夜の海に突き落とした夫、元ロック歌手の夫の未発表作品を手に入れたいがために事故死に見せかけて殺害した妻、そして本作では違法な観光開発を推し進めようとするロビイスト・開発業者・現職知事と、法的にはもちろんのこと道徳的にもどうしようもない連中を、銃や法の力を借りることなくアタマだけを頼りに懲らしめようとする正義漢、という構図がとても面白く、ウィットに富んだ勧善懲悪がとても痛快な作品です。 ちょっとお下劣なところがちらほらするのも今風で、登場人物のキャラに思わず笑ってしまうほどです。 *** 『幸運は誰に? 上・下』(カール・ハイアセン/扶桑社ミステリー、1997) ☆☆☆☆★ 14百万ドルの宝くじを当てた黒人獣看護師ジョレイン、かねてから気になっていたフロリダ州の森林が開発業者に売り渡されるのを阻止しようと、当選金でその土地を買い上げることを決意する。一方、州内にはもう14百万ドルを当てた男がいた。その男はひねくれた白人至上主義者のボード・ギャザーとその仲間。彼らはジョレインの当選チケットを強奪し、妄想の赴くまま銃武装を進めようとする。土地買い上げ資金を取り戻すため、ジョレインは取材に訪れた新聞記者トムと一緒に彼らの追跡を始める。 カール・ハイアセンのさらに前作。 ここでも構図は相変わらずで、フロリダの大自然に対するハイアセンの想いも一貫して伝わってきます。解説で、「ところでハイアセンは、一体どうしてこんなへんてこりんなキャラクターを、毎回生み出せるのでしょうか。そして、奇人変人ばかりが駆けずり回る小説を書く作家が、なぜ『アメリカの宝』とまでいわれるのでしょうか」 「ジャーナリストとしてのハイアセンの姿勢は、終始一貫しています。それは”不正と偽善と貪欲に対して怒りの拳を突き上げる”というもの」 「ただし、ハイアセンの凄いところは、こうした手強いテーマを取り上げながらも、決して暗く深刻な告発小説にすることなく、笑えるエンターテインメントに仕上げて、一気呵成に読ませてしまう点です」 とあります。このあたりがこれまでの推理小説やハードボイルドにはない、現代風の作家と言えるのでしょうね。
by sergeant_cooper
| 2007-09-27 00:29
| 書籍・映画
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