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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『静かなる戦争 上・下』(デービッド・ハルバースタム/PHP研究所、2001)
☆☆☆☆☆ 冷戦の終結と湾岸戦争の勝利により記録的な支持率を誇ったブッシュ(シニア)大統領も、もっと内政問題に注力すべきだとして登場した民主党の若き大統領候補クリントンに敗れる。しかし、クリントンの前に次々と立ちはだかる問題はボスニア、ソマリア、ハイチ、コソボといった冷戦後の地域紛争に、今や唯一の超大国となったアメリカがどう対処すべきかという外交上の難問だった。ピュリツァー賞に輝く大物ジャーナリストによる、クリントン政権8年間のドキュメント。 同じくピュリツァー賞ジャーナリスト、ボブ・ウッドワードの「ブッシュ政権の三部作」を読み終え、遅まきながら90年代のクリントン外交の総括とも言える本書を読んでみました。 ボブ・ウッドワードもホワイトハウスの迷走ぶりを辛辣に描き出していましたが、マイケル・ムーアが皮肉ったようなジョージ・W・ブッシュ大統領個人の資質はともかくとして、少なくともテロに対する戦時の大統領としてのスタンスはぶれていない、という救いがありました。しかし、本書を読んで、クリントン政権の外交無策ぶりには驚きを通り越して呆れさせられました。二期八年務めた政治家として、あるいは個人としての才能は優れているのかも知れませんが、支持基盤が弱いこともあり常に世論を気にするばかりで何らビジョンを打ち出せず、リーダーシップを発揮したとはとても言えない大統領。おまけに民主党自体もいまだにベトナム戦争後遺症を抱えて四分五裂の状態ではおよそ政権担当能力があったとは思えず、私の中でのクリントン政権のイメージや評価ががらっと音を立てて変わってしまいました。 優れたドキュメントであると同時に、著者自身は専門家ではないと断っていますが、地域紛争の起こった旧ユーゴやアフリカ、中南米地域の政治や歴史も丹念におさらいしてあり、現代史のいい教科書でもありました。 最後に、来年にはいよいよブッシュ政権後の大統領選挙が巡ってきますが、ヒラリー・クリントンにせよバラック・オバマにせよ、民主党の政策を明確に打ち出し、軍との関係を見直さない限り、民主党によるアメリカの外交は危ういとも感じました。
by sergeant_cooper
| 2007-04-04 21:01
| 書籍・映画
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