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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『わかりやすいアフガニスタン戦争』(三野正洋/光人社、1998)
☆☆☆★★ 『小失敗の研究』等、軍事・航空関連の著作が多い著者による、『わかりやすい日中戦争』(光人社、1998)に連なる第二作。 最近のタリバン政権崩壊も手伝って、それに先立つ旧ソ連によるアフガン侵攻は一昔以上も前の出来事になった感もありますが、当時はなかなか情報が伝わってこなかったアフガン戦争の軍事的な推移に加えて、現在も混迷するアフガン情勢に関し、門外漢にはなかなか知り得ない知識を得ることができました。 軍事面からすると、旧ソ連が撤退に追い込まれた主要な原因は、長大な補給路とその経費を維持できなかったこと、および主力兵器の戦闘ヘリの効果が、アメリカからゲリラに供与された空対地ミサイルによって減殺されたこと、だったわけですね。 余談ながら強引な感想を一言付け加えさせてもらえれば、朝日新聞編集委員の松本仁一氏が著書『カラシニコフ』(朝日新聞社、2004)で「失敗した国家」(=国づくりができていない国、政府に国家建設の意思がなく、統治の機能が働いていない国)と呼んだ一部アフリカ諸国に加え、部族対立と宗教、慣習法が全てのようなアフガニスタン等西アジアの諸国に対し、西欧諸国が辿ったような国民国家の形成と近代化の歴史を歩んでもらうのはどだい無理な相談なのではないでしょうか。 確かに、元はと言えば西欧列強の帝国主義や冷戦構造によって紛争の種はまかれたわけですから、私たちにも責任の一端はあるのでしょう。しかし、国家としての統治機能の働かない国への果てしない援助や調停に国際社会がいつまでも振り回されるのはたまったものではありません。マルクス主義ではあるまいし、何も近代化が歴史の唯一にして絶対の発展段階ではないわけでしょうから、大量破壊兵器を擁して恫喝外交にはしるイランや北朝鮮のような国は別として、飢餓や貧困も各国の責任ということで放任してはいけないのでしょうか。 植民地独立の波に乗り、60年代に続々と新興国家の誕生を許したわけですが、今こんなことになるくらいなら、いっそ永久に我々が植民地/保護領として支配しておけばまだよかった。 そんな想いにさえ駆られます。
by sergeant_cooper
| 2006-10-29 21:51
| 書籍・映画
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