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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『内田樹による内田樹』(内田樹/文春文庫、2017)
☆☆☆☆★ 百冊を超える著書・翻訳書を刊行してきた著者。自作自註の講義で取り上げられた『ためらいの倫理学』『先生はえらい』『レヴィナスと愛の現象学』『街場の中国論』『日本辺境論』『「おじさん」的思考』『昭和のエートス』『下流志向』等を論じる中で生まれた新たな思考が飛翔する一冊。 巻末に著書・翻訳書リストを収録。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 内田先生の本、この私のブログでも、2007年4月に『寝ながら学べる構造主義』(文春新書、2002)から記録が始まり、タグ付けた本は30冊を超えています。 さて本著ですが、この奇妙なタイトルの意味は何かと言うと、これまでに自身が書いた本の解説を自ら行う、というものです。一旦は2013年に単行本として出て、さらにこれが2017年に文庫化されました。対象は、2001年に初めて世に出した『ためらいの倫理学』に始まり、全11冊。 そもそもですが、神戸女学院大学を退職する前年、たくさん出した「ウチダ本」について、「毎週一冊ずつ(聴講生が)取り上げて、それを皆で論じる」という授業を行い、それをテープ起こしにして文字にした。で、たくさん本を出していることもあり、この際「ブックガイド」も必要だろうと、本著の形になったとのようです。まえがきにて、このような経緯を述べられた後、ライターが書いた文章に大幅に加筆修正したり、トピック的に古いものを直したり、意見を追加したり等しているので、ただのブックガイド以上に、単独の本としても読んでもらえると思う、とされています。 実際、先生の話は(おそらく対象となった本から外れて)脱線なり補足なりされている部分が多いようで、未読のものでも、「ブックガイド」部分だけでも十分、先生の「言いたいこと」が伝わってきます。 と言うか、先生のスタンスが、2001年(当時先生は51歳)に初めて本を書かれた時から、変わっていない。論の立て方、物事の考え方というスタイル/形式から、多様性を重んじ、グローバリズムや原理主義を激しく嫌悪する姿勢という立ち位置まで。なので、齢67歳になられた現在に至るまで、全著作が首尾一貫していると思います。それも今や、日本におけるリベラル思想家の第一人者的にまでなってしまった。始まりは(ただの)フランス文学者だったのに(苦笑)。 こう言っては身も蓋もありませんが、やはり先生のベースとなる立ち位置がしっかりしているのと、後は「お人柄」「ご人徳」の為せる業なのでしょうかね。私は、先生の議論が本当に好きであります。
by sergeant_cooper
| 2018-02-16 10:32
| 書籍・映画
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