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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『サザンオールスターズ 1978-1985』(スージー鈴木/新潮新書、2017)
☆☆☆☆☆ やっぱりサザンは「初期」が最高!《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》《チャコの海岸物語》《海》《ミス・ブランニュー・デイ》《メロディ(Melody)》etc. 衝撃のデビューから国民的バンドとなるまでの軌跡をたどる、胸さわぎの音楽評論!あの曲の、あのメロディの何が凄いのか。《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《C調言葉に御用心》《ミス・ブランニュー・デイ》等、衝撃のデビューから活動休止まで、1978 ~1985年の「初期」に発表したサザンの名曲を徹底分析。 聴いたこともない言葉を、聴いたこともない音楽に乗せて歌った20代の若者たちは、いかにして国民的バンドとなったのか? 8年間の栄光と混乱の軌跡をたどり、その理由に迫る。日本のポップ・ミュージックに革命を起こしたサザンの魅力に切れ込む、胸さわぎの音楽評論!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者の本、『1979年の歌謡曲』(彩流社、2015)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書、2017)のいずれをも読みました。両方とも☆五つの最高評価。その著者が、今度はサザンオールスターズの初期に限って評論する。読まずにはいられません。 上記二冊の感想でも書きましたが、著者の解説と評論は本当にオリジナリティがあって、説得力がある。音楽という言語化しにくい芸術を、見事に言葉の力で切り取って見せてくれる。この言語能力、只者ではないです。前にも書きましたが、本著でも、メジャーセブンス、ディミニッシュというコードの専門用語について、わざわざ鍵盤で図解してまで解説している念の入りようです。 さて、1966年生まれの著者と私は2歳違い、ほぼ同時期に、リアルタイムでサザンオールスターズを目にし、耳にしている。もっとも私は、初期の最初の頃だけ聴いて、その後はほぼ洋楽に流れ、現在はほぼクラシックへと関心が移ってしまいましたが、今でもiPodにはサザンや桑田佳祐のCDは入れて聴いてます。聴くたびに、どれだけ天才なの?と思わせます。 著者に言わせれば、日本語のポップスのキーパーソンを三人選べと言われれば、松任谷由実、山下達郎、そして桑田佳祐だそう。さらに、「勝手にシンドバッド」でコミカルにデビューし、青学除籍という学歴もあるせいか、音楽界ではいまだにサザンオールスターズが正当に総括されていないとする。 それは、「はっぴいえんど中心史観」「大卒ロック偏重主義」のバイアスから抜け出せていないからとのこと。 サザン/桑田佳祐は確かに下品な下ネタ連発で、猥褻な歌詞もたくさんありますが、それを差し置いても、日本語を独特のリズム感でビートに乗せることに成功させてみせた彼らの功績は大きい。 この数年間に発売されたアルバムとシングルすべて取り上げて一つ一つ解説を付けていますが、アルバム収録曲ベースになると、私も知らない曲が多い。この本を読んで、初期のサザンの曲(アルバム)全部TSUTAYAで借りて、アタマからちゃんと聴いてみたくなりました。 それほど、熱い想いが伝わってきた。音楽評論の分野において、あの渋谷陽一を継ぐ人になるのではないかとさえ思います。 *** 後日談になりますが、本著で取り上げられたアルバムすべて、借りて聴いてみました。シングルは、さすがに桑田の天才を感じさせる。一方、アルバム収録曲だとそれほどでもという印象。それでも、著者が「このメロディーはもはは創作ではなく発明だ」と言わしめるほどのものがある訳で、凄いものだと感心しました。
by sergeant_cooper
| 2017-11-25 07:18
| 書籍・映画
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