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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『リニア新幹線が不可能な7つの理由』(樫田秀樹/岩波書店、2017)
☆☆☆☆☆ 夢のような宣伝文句とともに、事業費10兆円を超すリニア中央新幹線の建設工事が始まった。しかし,未熟なリニア技術の安全性や南アルプスをぶちぬくトンネル工事、その残土の行き場や住民の反対、そして見通せない採算性等、行く手には多くの困難が立ちふさがる。 現場に足を運びつづけるジャーナリストが徹底検証する。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 厚さが5ミリほど、60ページ足らずのブックレットです。著者は、1959年生まれ、岩手大学卒業後、企業勤務を経てフリージャーナリストという方。 リニア新幹線と言うと、品川と名古屋で大深度の地下駅の工事に着工したとか、いつ頃完成予定だとか、京都を通らないのは地元としては承服できないとか、そういうニュースだけ知っている程度でした。 リニア新幹線、JR東海としての建設理由は、東海道新幹線の代替ルートを確保していざという時に備える、および東京~名古屋~大阪を一時間の圏内に結び付けて経済活性化を図るというものだそうです。 しかし、著者によれば、「7つ」の高いハードルがあるという。 1)残土の処分先が決まっていない。 ほとんどトンネルばかりのリニア新幹線、膨大な残土を一体どこに持って行くのか、いまだ決着していないとか。幾つか候補先もあったようですが、小村の県道を一日何十台ものダンプカーが通るとなると、候補先としても辞退してしまう。 2)水涸れのおそれ。トンネルが水脈を断ち切るので、地下水や河川の水が減ってしまう。 3)住民立ち退き。約5,000人もの住民の立ち退きが必要だそうですが、田舎でずっと暮らしている人にそれを強要するのは難しい。 4)乗客の安全確保。 要するに、超伝導のための電磁波に晒されて、本当に乗客が安全なのか、JR東海の説明では心許ないどころか、ヨーロッパでは高圧線の電磁波によるガンの影響が実際に報告されている。 5)ウラン鉱床。 トンネルを掘る先に、何とウラン鉱床まであるとか。JR東海は、ウラン鉱床は「避けて」掘りますとのことだそうですが、残土にウランやラドンといった放射性物質が含まれるおそれが否定できない。これでは1)の残土問題がもっと解けなくなる。 6)ずさんなアセスと、住民の反対運動。 上記5点について、もちろんJR東海は地元への説明は(一応)やってはいるようですが、実際に参加した著者によれば、どうもはぐらかしや強引な切り上げが多く、それがいまだ、住民の理解が得られていないことにつながっている。 7)難工事と採算性。これはJR東海の「自己責任」でしょうか。言わずもがなです。 と、トンネルが多くなるのに伴って、これほどの問題があるどころか、解決の見通しすら立っていないことに驚きました。だから今なお、トンネル掘削に進めていない。 もう政策として決まったこと(?)だから後には引けない事業なのかもしれませんが、こうまで指摘されると、本当にリニア新幹線って必要なの?と思ってしまいます。 東海道新幹線だけで名古屋までは2時間弱、大阪まででも2時間半で行け、おまけに飛行機まであるのに、これらに加えてさらにリニアが。 たったこれだけのブックレットを読んで、相当心配になってきました。
by sergeant_cooper
| 2017-11-09 05:51
| 書籍・映画
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