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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『人類と気候の10万年史』(中川毅/ブルーバックス、2017)
☆☆★★★ 福井県・水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように一年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。人類は誕生から20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのだった。 過去の詳細な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめ直します。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 著者は、1968年生まれ。京都大学理学部卒業後、現在は立命館大学古気候学研究センター長という方です。 単なる「異常気象」の域を超えて、「地球温暖化」が叫ばれて久しくなりました。著者は、古気候学という分野から、(今や世界標準となったとされる)福井県水月湖の湖底の「年縞」をミリ単位で分析することにより、過去10万年のオーダーで、どのように地球の気候が変わってきたのか。また、それらは将来、予測可能なものなのかを解説しています。 過去をロングスパンで見ると、地球の公転軌道の変化、地軸の歳差運動等と明らかに一致する気候変動(というか、激変)が観察される一方で、長期的な傾向からは逸脱する変動も、カオス的にたくさん見られるとしています。現代は、長期的に見ると寒冷化の傾向にありながら、中期的に見るとおそらく人間の活動によって温暖化が進み、寒冷化の影響が緩和されているように思える(が、だからと言って、将来どうなるか、著者自身あるいはどの学者も予測不能だとする)。 専門の学者の先生にそう言われてしまうと、一体何のための解説かとも思ってしまいます。が、仮に将来、何らかの大きな気候変動があったとしても、人類は適応するだろうと最後に楽観的見解を述べられています。つまり、現生人類が誕生した後、世界中これだけ気候風土が違う各地に一気に定住し、適応した実績。後は、今や100億人に迫ろうかという人口からして、必ずそこから、将来仮にあるとする気候変動を生き延びる知恵を出すポテンシャルを持つ人々がいるはずだという観測。 確かに、海面が上昇して定住可能な国土が影響を受ける等という事態が一気にくると、それはそれで大変な社会問題になりますが、この程度の、と言っては言い過ぎかも知れませんが、著者の見解に素直に従い、何とか人類はやっていけそうな気がします。
by sergeant_cooper
| 2017-07-21 06:19
| 書籍・映画
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