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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『嘘だらけの日仏近現代史』(倉山満/扶桑社新書、2017)
☆☆☆☆★ ◆シリーズ累計35万部! 学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザラン、タレイラン、ドゴールだ! 日本人が思い描くフランスとは「優雅な美しい国」だが、それはあくまでも「ベルばら」やナポレオンを美化したフィクションの話。その実態とは何度戦争に負けても懲りず、ときにはおかしな連中が暴れまわって王様を殺す「雑な国」だ。とはいえ、近代国家の嚆矢ともいわれるフランスには戦争に負けても勝ち組にまわるしたたかさがあった…。 日本人が学ぶべきは、無益な殺し合いにすぎないフランス革命や美化されたナポレオンではなく、1648年にウェストファリア条約でフランスを大国に押し上げた宰相マザランであり、1815年に敗戦国なのに講和会議を仕切った名外交官タレイランであり、1945年にフランスを滅亡から救った大政治家ドゴールである。 日本人がいつの間にか抱いている「フランス大好き」が、実は幻想であったと気付かせる著者渾身の一冊。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 倉山「先生」のこの「嘘だらけの~~近現代史」シリーズも、もう第6弾になるとのことです。 新着本で見つけた瞬間、さっそく予約はしました。が、これまでのシリーズで俎上に乗せた日米や日中、日露等、「日~」というほど密接な近現代史がないように思う「日仏」。一体どういう議論を展開されるのだろうかと思いました。 結論から言うと、上記の内容紹介にあるように、フランス自体の近現代史は、決してフランス革命に象徴されるようなきらびやかなものではなく、レベルの低い権力闘争に明け暮れ、理性の名の下に恐怖政治を行った「狂気」に過ぎない。そこを日本人は、やれ人権宣言だの革命だのといった美名に惑わされている。 著者が指摘したいのは、何度戦闘や戦争に負けても、決して負け犬根性など持たずに、いや逆にシレッと受け流し、傲岸不遜とも思えるその後の外交術で「大国」の地位を復活させてきたフランスについて、我が日本も少しは見習え!というものです。 他の著書でも同様の記述がありましたが、たった1回戦争に負けただけで、その後70年も、敗戦国、属国根性から抜け切らない日本。しかし振り返ってみれば、幕末~明治初期、今と比べて本当に文字どおり、何もなかった幕末の日本を、知力をもって「五大国」入りさせた先人がいたのだ。フランスの場合を見ても、何度もイギリスやドイツに苦汁をなめさせられながらも、そのたびに、名外相、名大統領が蘇らせてきた。その気概を見習え!ということです。 なお、次回のシリーズは遂にドイツを取り上げるとのことで、より日本とも関係の深い(深過ぎる)ドイツとの関係が、通説ではどう「嘘だらけ」なのか、議論を楽しみにしております。
by sergeant_cooper
| 2017-06-03 05:55
| 書籍・映画
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