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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『げんきな日本論』(橋爪大三郎、大澤真幸/講談社現代新書、2016)
☆☆☆☆☆ 皆さん、お待たせしました!30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、二人の社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」の登場です。 土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学…。なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのでしょうか? 日本史にまつわるそもそもの疑問18個を真剣に議論することで、日本そのものの特異さや面白さ、現代に生きる日本人の「由来」が、どんどんわかってきます。そしてそれによって、自己を見失っていると感じる人でも、自信を取り戻して元気になれるのです!(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 橋爪大三郎と大澤真幸、今の思想界を代表する論者の二人が、またタッグを組んだ。これが(読む前から)面白くないはずがないと期待させ、実際のところ、読み進むにつれても、議論が興味深過ぎて、読み進むペースを落としたいくらいでした。 内容としては、上記にあるように、まず橋爪先生が「18個」の素朴な疑問を用意し(例:なぜ日本には青銅器時代がないのか、なぜ日本には院政なるものがうまれるのか、なぜ鉄砲は、市民社会を生み出さなかったのか、なぜ攘夷のはずが、開国になるのか等)、ぶっつけ本番で議論の「キャッチボール」(Amazonの書評子)をしています。結論ありきの解説ではないので、議論の行方によっては行ったり来たりもするし、キチンと着地?して終わらないものもありますが、逆にそれらが、面白い。 素朴な疑問、というのは、私たち日本人が学校で習った日本史が念頭にあり過ぎると、却ってスルーしてしまうようなものばかり。これらについて、社会学という(グローバル)スタンダードな視点から、どう評価を下せるのか。このユニークな観点が、この本の「普遍性」(つまり、外国人、特に発展途上国で近代化に取り組む人々)を担保している。 何よりも、繰り返しになりますが、結論は、対談してみないとわからないという真剣勝負の様子が、ありありと伝わってくるのが凄いところ。 なお、タイトルは「げんきな日本論」で、日本人にそのアイデンティティを自覚させ、という目的もあるようですが、この点だけはそう素直には受け取れない。元気になるかどうか、そういう問題ではないと思う。 「知」が眼前で生成されているのに立ち会える喜び、と言った方が、よほど大きいと思います。
by sergeant_cooper
| 2017-03-25 07:28
| 書籍・映画
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