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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『空母艦爆隊』(山川新作/光人社NF文庫、1985)
☆☆☆☆☆ 日米海軍が総力を挙げて戦った空母決戦の先鋒となり、一降下必中のダイブにかけた空の猛者。初陣の一弾を真珠湾の戦艦に叩きつけた急降下爆撃機パイロットが、瞬刻に形勢を転じる最前線の実像を描くノンフィクション。 極寒のアリューシャンから炎熱のソロモンへ、非情の空に生きた艦爆搭乗員の感動の空戦記。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 『紫電改入門』(碇義朗、1977)を読んだついでに、Amazonだかで関連本表示されたので、これも興味を持って読んでみました。太平洋戦争の航空機というと、まず零戦ばかりが注目されるところ、急降下爆撃機搭乗員となった著者の体験記です。これは珍しいと思いました。 著者は、1920年生まれ、38年に佐世保海兵団に入り、40年10月、空母「飛龍」に乗組み。以降、各地を転戦し、次々と同期や先輩、後輩を失っていく中、奇跡的に生き延びた方のようです。 粗っぽい感想になってしまいますが、著者自身も書いているように、命を的にして連日戦っているような搭乗員は、どこかさばけて、命に執着しなくなるとの雰囲気があります。もっとも、「生き延びろ」と言われれば決死の覚悟で突入し、「決死の覚悟で行け」と言われれば何故自分だけが、と複雑な想いも交錯するとのこと。 連戦連勝で命中弾を叩き込んでいたうちは、著者自身、多分舞い上がっているところもあったようですが、大戦末期のフィリピン、反攻作戦を開始しようにも飛行機がなく、見たこともない規模(数百機単位)の米軍機に基地を爆撃しまくられ、初めて空襲される身がわかったとか。こういう心境をそのまま吐露しているところも、真実味があります。 結局、生き延びたと言っても、本当に、運命に翻弄されるうちに終戦となり、きっと、この戦争は何だったんだという想いだったのではないかと思います。戦後、航空自衛隊や航空会社に職を得て活躍され、85年に(散華された仲間のためにも)本著を執筆され、2004年の文庫版にも、あらためてあとがきを記されています。私たちは、こういう「生き証人」の人たちに、もっと学ばないと。
by sergeant_cooper
| 2016-10-08 06:31
| 書籍・映画
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