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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『標的 上・下』(パトリシア・コーンウェル/講談社文庫、2014)
☆☆★★★ 休暇旅行を間近に控えたスカーペッタの周辺で、奇妙な事柄が続いていた。不審なメールが送りつけられた上、何者かに気配を探られている形跡もある。そうした中、自宅近隣で射殺事件が発生。やがてスカーペッタは、それがじつは綿密に仕掛けられた計画犯罪で、真犯人からの「挑戦状」でもあることを悟った。(以上、出版社の内容紹介より抜粋) 検屍官シリーズ第22弾!です、まだ続きます。舞台設定は、ここ最近刊と変わらず。 上記のとおり、冒頭から怪しい前触れが続きます。そして事件も怪しい。 有り得ない射角での射殺事件が相次いで発生し、しかも直近の事件では、明らかに犯人ではない少年が、進んで自白までしてくる。さらに、勤務先を訴えようとしていた被害者に嫌がらせをして告訴を取り下げさせようとしていたとしか思えない不審な保険調査員までが、ケイの身辺に出没してくる。その保険調査員、どうやら地元の有力下院議員にもコネがあるらしい。 ただでさえ一筋縄ではいかないところに、マリーノ刑事の同僚マチャドが、規則を無視して現場を荒らしたり、FBIに勝手に捜査を依頼したりもする。 話はこうして、ライフルの弾道検査や、自動で弾道を計算する「スマートライフル」なる高価な武器まで登場し、一体誰が、そんな物を使って何を企んでいたのか、混迷してきます。 どうやって話をまとめるのかと、読者としても五里霧中でいたところ、下巻の半ばで暴露されたのは、(ネタバレになりますが)13年も前、ルーシーがかつてFBIアカデミー生だった頃の教官キャリー。精神を病み、とっくの昔の事件で死んだはず(扱い)だったのが、実は生きていて、上記の下院議員のもみ消し工作員になっていただとか!下院議員の不良息子の不始末の尻拭いも兼ねて。 そのキャリーが、またぞろルーシーをよりを戻したくて、ルーシーを孤立させ(=冤罪の疑いをかける)たくて企んだ事件だ、というのが真相のようです。が、キャリーも、当該不良息子も捕まることなくお話はおしまい。 これでは、あからさまに「次回作以降に続く」じゃないですか。話を広げるだけ広げておいて、読者も(多分)誰も覚えていない昔の事件の悪役を引っ張り出し、しかも完全決着させず、未解明の謎を残したままに。 毎回、感想で書いてますが、このシリーズ、当初の売り物だったケイの「検屍」という捜査手法はすっかり脇役になってしまい、だんだん夫ベントンやら姪ルーシーやらとの「謎めいた」(=如何にも中年の危機らしい)ドラマがメインになってきてしまった。そろそろ作者も、円満解決でシリーズを締めくくっていいのではないでしょうか。
by sergeant_cooper
| 2016-05-19 06:26
| 書籍・映画
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