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プロフィール
1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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昨日の日曜日、以前にも行った所沢ミューズアークホールに、クラシックのリサイタルに行ってきました。何と何と!、あのクリスチャン・ツィメルマンなのです!しかも演目はシューベルトときた!これはもう、何を差し置いても行かないといけない。
で、昨日の演目はですね、いずれもシューベルトで、 ・軽快な7つの変奏曲ト短調 ・ピアノ・ソナタ第20番イ長調 ・ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調「遺作」、です。 20番と21番はともに知ってて、特に21番は、この曲と「さすらい人」とで初めてシューベルトに開眼したと言ってもいい曲。自宅には、知人のK氏も勧める定番のブレンデル盤と、私の好きなリヒテル盤の2枚、持ってます。以下、特に21番を中心にした感想。 1)始まると、舞台の袖からフラッと出てきて、背筋をしゃんと伸ばしてすぐ弾き始めた。ルービンシュタインみたいかも。 2)ツィメルマンの他のCDでもそういう印象を持ってましたが、磨き抜かれた透明感あるキラキラした音が、一つ一つ粒がはっきりして決して濁らず、それがもう、奔流のように出てくる。 特に和音を弾き鳴らす時等、サステイン・ペダルを小刻みに踏んでいるので、多分両手の指を合わせた10個の音よりもたくさんの音が鳴っている状態だと思うのですが、まったく雑味がなく、ゴージャスな和音に聴こえる。 3)多分、ツィメルマンというピアニストは、曲に合わせるというよりも、自分のイメージに合わせて弾くピアニストだと思います。 21番、正確に測ったわけではないのですが、時間にして40〜3分はあった。手元にあるブレンデル盤が36分、思い切り遅いリヒテル盤が46分なので、その中間くらい。 ピアニシモの音が、本当に消え入るまで十分に待ち、そこまで待ったら、また十分と思えるほどの間合い(休止)を取り、おもむろにまた弾き始める。「私だったらシューベルトはこう歌う」と言わんかのような、十二分な自信を感じさせる弾きぶりでした。 楽章毎にピアニシモで終わりますが、本当に、音が消え入るまで、私たち聴衆も、息を呑んで聴き入りました。 4)楽譜を置いて、自分でめくって弾いていたのですが、どうも普通の楽譜じゃなくて、一人でめくるための特別あつらえのような感じでした。というのも、曲がちょうど片手だけで弾いたり、全休止で両手が空いてたりする時が、何故かちょうど「譜めくり」のタイミングでした。 で、これが全然不自然ではないのです。急いだりバタバタしたりする様子ではなく、ちょうどここは休止が入るから、という感じで、おもむろに堂々と手を伸ばして、普通にめくってました。何と堂に入った所作なことか。 5)もちろん、21番のフィナーレは一気呵成なクライマックスですが、(他の部分もそうですが)もう緩急も自在、強弱も自在なので、落ち着いた第一楽章や軽快な第三楽章を弾いていたかと思っていたら、一気にパワー全開、見事に打ち鳴らし、響き鳴らす、圧巻のエンディングでした。 *** これまでの人生で、故リヒテルも見たし、故ベルマンも見たし、ポリーニも見たし、ポゴレリチも見ました。 が、クラシックが「わかる」ようになって、好きなピアニストが、好きな曲を弾いてくれる、というのは、(上原彩子を除けば)これが初めての体験でした。もう、超一流の醍醐味を味わえたというか、本物のピアニストはかくあるべしという姿をこの目で見た、というか。本当に得難い経験でした。
by sergeant_cooper
| 2015-11-30 06:22
| 音楽
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