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1964年(昭和39年)7月8日生まれ。蟹座でB型。
広島市出身、東京都国立市在住。 学生時代は水泳部(ちなみに100m自由形のベストタイムが60秒ジャスト)。 一番の趣味はアメリカンフットボール観戦で、1992年以来のNFLファン。好きなチームはTennessee Titans。 好きなアーティストのコンサート(浜崎あゆみ、クラシック等)に行ったり、路上ライブで見つけた若手のライブに行ったり。ピアノを始めたのも近年のマイブーム。演奏の動画は、以下です。 「片想い」 「17才」 「サイレント・イヴ」 「Honesty」 「We're All Alone」 「スター・ウォーズ」 「Voyage」 「上からマリコ」 「希望の轍」 ブログパーツ
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『沈みゆく大国アメリカ』(堤未果/集英社新書、2015)
☆☆☆★★ もうすぐ日本では、盲腸手術で200万円払わなければならなくなる? こんな恐ろしいシナリオが、間近に迫っている。そう、「医産複合体」というモンスターによって、私たち日本人の「いのち」と「老後」が、「投資商品」と化しつつあるのだ! ウォール街と多国籍企業の最強タッグが、マスコミと政治を手に入れ支配する株式会社アメリカ。新たな市場を貪欲に求め続ける彼らが次に狙いを定めているのは、〈世界一の国民皆保険〉をもつ最高速高齢化社会「日本」だ。 保険証一枚で「いつでも、どこでも、誰でも医療が受けられる」という世界でも希少な日本の医療。だが私たちはどこまで気づいているだろう?誰も関心を抱かないこの制度に、数十年前から魔の手がのびていることに。 次々に進む医療と介護報酬切り下げ、猛スピードで次々に成立する法律。医師たちの苦悩も限界に達している。その裏に誰がいるのか? 綿密な取材と膨大な一次資料を使い、1%側がしかけるマネーゲームのからくりを解き明かし、日本の最大の宝である「国民皆保険」を死守すべく、未来への提言も盛り込んだ警告の書。ベストセラー『沈みゆく大国 アメリカ』の日本編、待望の刊行! (以上、出版社の内容紹介より抜粋) 上記のとおり、以前読んだ前著の続編です。このシリーズ自体、さらにそれ以前から続く衝撃的な内容なので、これもまた読みました。 前著では、てっきり、明るい未来を約束するオバマケアかと思ったら、製薬業界のロビイングで完全に骨抜きになっている実情が赤裸々にレポートされ、唖然としました。本著では、アメリカの製薬業界、保険業界が次に狙うのは日本市場だとして、警告しています。 確かにその危険性は過小評価できないのですが、著者としては、アメリカでも反乱の狼煙があがっているような、地域レベル、医者のネットワークレベル、州レベルの活動も紹介し、期待を寄せています。また、肝心の日本についても、日本医師会等、危機感を持っている当事者がいること、また、長野県佐久市の例のように、地域密着医療によって医療費負担減・平均寿命延長を実現した例も挙げながら、私たち自身が、「知らない」を決め込むことが何よりも危ない、また、制度や仕組みを理解した上で、今後の政策形成に関与すべきと説きます。 そういう意味で、多少は楽観視(と言っては著者に怒られそうですが)できる内容ではありました。著者が、こういうレポートをキチンとしてくれ、警鐘を鳴らし続けてくれることが、一国民としてほんとうにありがたいです。
by sergeant_cooper
| 2015-09-11 06:20
| 書籍・映画
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